見出し画像

バリ島で描かれた色彩豊かでガチャガチャと楽しげな壁飾り……@トーハク

そう……あれは今年7月のものすごく暑い土曜日でした……。と、書き始めてみましたが、たいした話ではありません。東京国立博物館(トーハク)が、とても混んでいたので、少しでも人混みを避けたいと、東洋館の地下の展示室へ行った時のことです。

そこにはいつも、東アジアの様々な生地……カーペットとかなんかが大きな壁にいくつも架けられています。その1つに目が留まったんです。インドネシアのバリ島で、木綿に描かれた《白地ヒンドゥー教説話文様描絵 TI-301》でした。

《白地ヒンドゥー教説話文様描絵 TI-301》
インドネシア・バリ島 |20世紀|木綿、描絵

解説パネルを見ると、作られたのは20世紀とのこと。わたしが生まれ育った前世紀のことではありませんか! と言っても20世紀って1901年から2000年まで、100年も続きましたからね……。もう少し、制作年代を絞り込めなかったのかなぁと思いつつ、解説を読むと……しょっぱなに「具体的な出典は不明ですが、木綿布に色彩鮮やかにヒンドゥー教の説話を描いた絵巻のような壁飾り」とあります。

具体的な出典は不明ですが、とにかくヒンドゥー教の説話が描かれています……っていうのはどういうこと? この文章の「ような」というのが、どこに掛かっているかによって、だいぶ意味が異なりますけどね……。「ヒンドュー教の説話のような」なのか……でも素直に読めば「絵巻のような壁飾り」であり、「ヒンドュー教の説話が描かれている」のは確実ということに思えます。

そして「バリでは、ヒンドゥー教の説話の一場面を描いた描絵の壁飾りが数多く制作され、各地に遺されています」と続けられていて……「だからこれも、その1つなんだよ」と言うかのようです。

まぁ分からないことだらけですけど「そんなことはどうでもいいじゃん」という感じで、とても面白い作品でした。

なにこの登場……人物ではないなぁ……なんだろ? 説話なので神さまなのか、それとも悪鬼たちなのか……バリ版の百鬼夜行のようにも思えます。悪い鬼たちが「こっちだ…こっちだ」と楽しそうに行進しているよう。解説にあるとおり「人々の表情や目線、動作などがいきいきと描かれます」。

みんな左足が上がっているので、同じステップで行進しているんですかね。一番右の人の目の大きいこと! しかもティーンコもしっかりと表現されています……鬼? 神? でも、あれってあるんですね。

たしかになにかの物語が描かれているのは間違いないようなんですけどね……どのあたりがヒンドュー教っぽいんでしょうか。そもそもバリ島ではヒンドュー教が盛んだった? 今でも盛んなの? とか、行ったことがないので……インドネシアってイスラム教が多いんじゃなかったっけ? とかしか、頭に浮かんでことないです。

ということで、今回のnoteは以上です。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集