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蔦屋重三郎と喜多川歌麿のタッグが生んだ『画本虫ゑらみ』……国立国会図書館

住んでいる自治体が、来年から始まる大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の舞台となる場所なので、かなり浮かれています。もちろんわたしも浮かれているため、その自治体主催の『江戸に親しむ「浮世絵の魅力と蔦屋重三郎」』という講演会へ、2週連続で行ってきました。

2週とも、江戸東京博物館の名誉研究員、小澤弘先生がお話していたのですが、北斎や広重しか知らないようなわたしには、その話は「へぇ〜」とか「ほほぉ〜、そうだったんだぁ」の連続でした。

そして小澤先生は、浮世絵師を紹介する時に、様々な作例を示してくれていたのですが、本日はその中に、蔦屋重三郎プロデュースで、喜多川歌麿が絵を担当した、絵入り狂歌本『画本虫ゑらみ』を例示されていました。わたしは近眼のくせにメガネをしない派なのですが、ぼやけた視界でも「喜多川歌麿さん……こんなのも描いていたのかぁ」と、ものすごく興味を惹かれました。例示されていた画像データは、江戸東京博物館のものだったようですが、調べて見ると、国立国会図書館デジタルコレクションでも見られることが分かりました……そしてボストン美術館や国書データベースでも……。

そこで、主にわたしのアーカイブとしてなのですが、多くの人に見てもらいたいという気持ちも少しだけあるので、国立国会図書館デジタルコレクションの画像データを、noteしておきたいと思います。

喜多川歌麿//筆,宿屋飯盛<石川雅望>//撰『画本虫ゑらみ』,蔦屋重三郎,天明8(1788)刊. 国立国会図書館デジタルコレクション

蜂 尻焼猿人
こハこハにとる 蜂のすのあなに えやうまし をとめをみつのあちはひ

毛虫 四寸赤ら
毛をふいてきすや ◯◯んさしづけく きみかあたりに はひかかりなは

noteにアップしてから気が付いたのですが……この「尻焼猿人」さんって……絵師として有名な酒井抱一さんじゃないですか。酷い歌を詠んでいますねw

「怖々に採る 蜂の巣の穴に えや美味し 乙女を蜜の味わい」

現代であれば、著名人がこんな歌を詠んでいたら、すぐに炎上して世の中からバンされそうな内容です。

「初刷りは2冊本。後刷りも含め異版が多い。展示本は元来は跋である歌麿の師鳥山石燕(1711-88)の文をはじめに置く」と記されていましたが、今回のnoteでは最後に持ってきました。

今回のnoteは、以上です。 













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かわかわ
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