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目の中が眩しく光る 目の中に輪光が拡がる 光で前が見えなくなり やがて目は光を放つ 光しか…
朝起きる いつもの血圧計を取り出し 血圧を測る ブーンと唸る 腕を締め付け プシューと空気が…
僕は何を不安に思うのか 独りでいる事か 僕は何に怯えるのか 誰も愛せない事か 独り杖をつく…
炊飯器をセットして 炊き上がるのを待つ 紅茶のティパックを ポットに入れて お湯を注ぐ テ…
暖かな日差し 北風は止んでいた 雲一つない空 冬の太陽が暖かく包む 川岸の土手を歩く 川面の…
木に青々と繁る葉は 大きな木の緑に隠されて 一枚一枚は見分けがつかない 皆とざわめき 皆と歌…
冷たい雨が降る 手の関節が凍りつき 胸の鼓動が早まる 冷たい雨が降る 小動物のような鼓動 身体が重くなる 傘で雨から逃がれ 鞄の重みに肩が軋む 吐いた息と吸った息 呼吸が和らげるかと 何度も繰り返す 暖かな日差しの溢れる どこかにいきたい 胸を抑えながら 洗面所の壁に頭を預け 通り過ぎるのを待つ 洗面台の鏡を見れば 煤けた顔が映る 冷え切った僕の身体が震える 僕はスマホを開く 誰かの詩で温まる
静かに 開けた 静かに ゆっくりと おだやかに過ぎる時間が 高まった心臓と脈の鼓動を なめら…
まだ空が暗いうちに 僕はひとりビルの外階段を昇る 上に昇るほどに開ける視界 暗い街並みと暗…