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詩を集めました

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作成した詩を集めてみました。詩は毎週火曜日に投稿しています。作成した詩はマガジンに追加していきます。
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記事一覧

詩 変わらない日常

青く晴れた空 すこし濡れた物干し 冷たさに震えていた 天気予報を調べ 洗濯物を干した 目の前…

白水
1日前
4

詩 冬のパレット

公園の芝生はパレット 黄の点が散らばって 赤の点が隙間を埋める 緑は淡く浮かんでる イチョ…

白水
7日前
5

詩のようなもの 望月の歌

*はじめに 今年11月16日の月は藤原道長が見た望月と ほぼ同じ形らしい。 (ニュースで知りま…

白水
9日前
20

詩 朝の光彩

イチョウの葉の緑は映えて 雑居ビルの壁は白く光る 照り返す朝の光 空の青を透明にする 突き抜…

白水
2週間前
12

詩 ギンナン

イチョウ並木を歩けば たくさんのギンナンが 道に落ちている 雨の日であればさらに たくさん…

白水
2週間前
11

詩 洗濯日和

朝 カーテンを開けると 空は青く 晴れていた 窓を開けると冷たい空気 ベランダには冷たい風 …

白水
3週間前
11

詩 枇榔樹

*はじめに 田中一村の「枇榔樹の森」を見て 感じたことを詩にしました。 * 詩 南国の深い森の中 枇榔の樹が空を覆う 薄暗い森を枇榔の葉が スコールのように降りそそぐ 真っ青な蝶が白い花にとまり 傘をさしたように そこだけ光が射している 止むことのない雨の中でも 心にさす傘はいつもあるのだと 蝶の青さが教えてくれた 遠い南国にある枇榔の森 音のないその森の中で 真っすぐ伸びる枇榔の葉に 自らを重ねて心が安らぐのは 僕だけではないはずだ

詩 暮れる秋

夕暮の秋の並木道を 落ちた銀杏を気にしながら歩く 目の前には手をつなぐ若い男女 白い手と手…

白水
3週間前
7

詩 落ちた柿

晴れた空が気持ちの良い日 空気は少しひんやりと 陽ざしは母の手のようにやわらかく やさしく…

白水
4週間前
8

詩 時計がなくなった日

時計がなくなった。 時を刻むために必要な鳥がいなくなった。 昨日、突然に。 頭の中にあった…

白水
1か月前
5

詩 夜の静けさ

夜の帳がおりて 寝静まった夜遅く キィー、キィーという鳥の鳴き声に 目が覚めた 遠くから聞…

白水
1か月前
6

詩 秋のベンチで

公園のベンチで一人 冷えた景色を眺める 木々は黄から紅へと 落ち葉は土に染まる 目の前の子…

白水
1か月前
12

詩 静寂とざわめき

玄関に並んだ靴 エレベーターの押しボタン 耳にはめたイヤホン 流れる曲が音を消す 電車で探…

白水
1か月前
9

詩 冷えた風の囁き

一日一日を刻みながら 秋の深まりを感じる 秋に心が浮き立つのは この陽気のせいだろう 日差しがくれる 優しさは 背中を温めてくれるけど 心の奥には届かない やるせない想いだけが いつまでも心に残る 夜の空気に秋を感じ 人の装いに 冬の近さを思う 窓を開ければ 冷えた空気と共に リンリンと響く 虫の声が聞こえる この季節に終わりが 来ないことを 明々と輝く月に祈る