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詩を集めました

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作成した詩を集めてみました。詩は毎週火曜日に投稿しています。作成した詩はマガジンに追加していきます。
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記事一覧

詩 揺れる光

窓から木立が見える。 木の葉が朝日で輝いている。 風が吹くと、葉がゆらゆら揺れる。 風が吹…

白水
31分前
2

詩 風の音を聞く。

椅子に座り、風の音を聞く。 左右に揺れる洗濯物。 青い山はいつもと同じ。 ストーブの火が左…

白水
1日前
4

詩 薄氷

池に薄い氷が張る。 その氷の上で片方の足を滑らす。 ツーと、足が氷の上に線を描く。 少しず…

白水
2日前
4

詩 夜の訪問者

深夜の遅い時間。 裏庭にある大きな木の陰に深い穴を掘り、 その穴に彼を埋めていく。 真っ白…

白水
6日前
6

詩 失った表情の行方

其の一 どんなに悲しくても どんなに辛くても どんなに寂しくても どんなに助けが欲しくても …

白水
9日前
8

詩 夕暮に鳴く声

夕暮にカラスが鳴きながら ねぐらに帰る。 羽の中で丸まり眠りを待つ。 夜に独り本を読んでい…

白水
2週間前
15

詩 空の泣く日

顔を上げると、雨音が聞えた。 窓を開けて、外を眺めた。 吐く息の白さ。 肌に触れる、空気の冷たさ。 寒さで鼓動が速くなる。 雨音が地面を叩く音。 刻むリズムが心を揺らす。 憂いなどは、何処にもない。 空だって、泣く日がある。 僕だって、泣いていい。

詩 雫

スプーンから こぼれ落ちる雫を見ていた 一滴一滴落としては 涙のような雫を見ていた 雨の日…

白水
2週間前
8

詩 目の中に輪光

目の中が眩しく光る 目の中に輪光が拡がる 光で前が見えなくなり やがて目は光を放つ 光しか…

白水
2週間前
5

詩 心葉

朝起きる いつもの血圧計を取り出し 血圧を測る ブーンと唸る 腕を締め付け プシューと空気が…

白水
2週間前
5

詩 矛盾の迷路

僕は何を不安に思うのか 独りでいる事か 僕は何に怯えるのか 誰も愛せない事か 独り杖をつく…

白水
3週間前
9

詩 夕闇のひととき

炊飯器をセットして 炊き上がるのを待つ 紅茶のティパックを ポットに入れて お湯を注ぐ テ…

白水
4週間前
12

詩 冬の日差し

暖かな日差し 北風は止んでいた 雲一つない空 冬の太陽が暖かく包む 川岸の土手を歩く 川面の…

白水
1か月前
7

詩 葉の散る季節

木に青々と繁る葉は 大きな木の緑に隠されて 一枚一枚は見分けがつかない 皆とざわめき 皆と歌い それがすべてと信じていた やがて葉の散る季節が訪れ 木から別れを告げたとき 葉は本当の自分を見つける 風に吹かれて 飛ばされて 地面を転がり 穴があき 少しずつ枯れてゆきながら 目に映る世界は 儚いほどに美しく 厳しいほどにやさしかった