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寒の戻りにくじける僕を 励ますように花が咲く その花を間近に見上げて 間近に来た春を見てい…
上着がいらないくらい 温かな陽気が続いた日 大きなバッタを エレベータの前でみた 少し茶…
抱き枕を抱いて寝る あなたは笑うだろう 僕は笑わない
ビルの避雷針の先に 鳥がとまっている 曇った空を仰ぎながら 尾羽をチョンチョン 動かして…
晴れた日の温もり やさしい陽ざし やわらかな風 耳に流れる音楽の 心地よい感覚 尖りかけ…
街の灯りを眺めていた 灯りはビルの窓にあふれていた 僕はそれを眺めていた 僕の部屋にも灯…
真っ青な大空に 飛行機雲が放物線を描く 真っ青なキャンバスに 白く線を引くように 大空に雲を スーッと引いてゆく 伸びてゆくその雲に 何のためらいもなく 当たり前に 白く線をひいてゆく すると 何の前触れもなく 突然プツリと 線は途切れた 当たり前は 当たり前でなくなり しだいに輪郭も ぼやけてしまい 時に流され 見えなくなった
序文 午後から積もった大雪は 夜からの雨で溶けていた 僅かに雪が残る朝の街を 電車がスルス…
ずっと見つめるその目線を 僕はずっと感じている。 それは外からの目線でなく、 僕の内側から…