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詩 大雪の翌朝

序文

午後から積もった大雪は
夜からの雨で溶けていた
僅かに雪が残る朝の街を
電車がスルスル動き出す
過ぎてゆく街並みの中に
溶けてゆく雪を置き去り
景色は素早くうつりゆく

雪を踏む、雪が沈む

ザクッ、と響く

足の裏に伝わる感触

くすぐるような感触

心も少し、くすぐる

雪を踏む、雪が沈む

ザクッ、と割れる

心が少し、浮き立つ


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