点字校正器が無くな…った…?(点字のはなし(29))

以前、「点字校正器」のことを書きました。
校正器って何?という方はこちら↓

こういう道具です。↓

<点字を一つだけ打つことができる道具です。>

改めて調べたところ、もう、売っていないんですね。
日本点字図書館の用具部では既に発売終了でした。
数年前まで「在庫限り」で販売しているサイトはあったのですが…。
(補足:2024年3月現在、既に在庫も無くなっています。)

そもそも、点字印刷といえば、薄い金属や塩化ビニールの板を二つ折りにして、その(二つ折りの)板に、特殊な機械で点字を刻印しておいて、
二枚の間に点字用紙を挟んで、プレスして作っていました。
イメージ図↓

<2枚板に点字を刻印しておき、間に紙を挟んで、プレスする製法。>

この作り方では、原盤を作るのがとても大変、
そして、修正するのもとっても大変でした。

それで、印刷後に1点だけ書ける便利グッズが誕生したのでしょう。
多分。

いまは、点字はほとんどがパソコンで作られています。
修正も簡単にできます。
それで、校正器は不要になったのではないでしょうか?
多分。

でも、当センターでは、まだまだ現役なんです。
壊れたら買い替えがきかないことがわかったので、大切に使わなければ!

by くろうーろん

※こちらは過去にssブログ(2016-12-16 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。