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パッとしない日は寿司を食べ、包丁を研ぐのだ

11月12日(木)晴れ🌞

某委員会の定例会議のため、朝9時過ぎに幼稚園へ行ってきた。

空は気持ちよく晴れているにも関わらず、寒い寒い朝9時。天気予報で気温を確認すると4℃だった。冷蔵庫かよ。ワインならばちょっと冷やし過ぎな温度。

晴れているのに洗濯物を干せず…いや、洗濯機を回す時間すらなくドタバタと出てきてしまった罪悪感がすごい。いつもより30分早く起きようと思っていたのに、いつもより30分遅く起きてしまったからだ。

私っていつもそう。
いつも「こんなときに限って」と言っている気がする。
自分に腹が立つ。

会議は1時間ほどで終わり、スーパーに寄って買い物をして帰宅したのが11時過ぎ。あっという間に午前中が去っていく。

家事、なんもしてねぇ。

とりあえず洗濯は絶対しなければならない。
先週、たった1日洗濯をサボったツケがまだ回収できていないんだ。

冬はインナーやらアウターやら、着るものが増える上に分厚いものが多くて、1回で洗える量が限られてくる。1日でもサボってしまうと、洗濯サイクルが追いつかなくなるんだ。

分かっちゃいるけど、サボりたい日はサボる。
それがモットーなのであります!(敬礼)

脱衣所のカゴからあふれる洗濯物を見て、若干ウンザリしながら洗濯機へと放り込む。するとカゴの中から我が家の冬の風物詩、「配偶者の抜け殻」が現れた。

こーわいっ

パンツ、タイツ、靴下がセットになったまま、芸術的とも思える状態で脱がれている。見事に身体だけがスルリと抜けていて、まさに「脱皮」したかのような姿だ。どうやったらこんな脱ぎ方が出来るのだろうといつも感心する。ときどきイラっともする。

この「抜け殻」の小さいバージョン(6歳児仕様)も、ときどき現れる。そんな妙技を受け継がなくてもいいのに、と思いつつ、私もちょっとチャレンジしてみたくなってきたな。


洗濯機を回している間に、お昼ご飯を食べる。朝から何だかイマイチ気分がパッとしないので、スーパーでお寿司を買った。自分の機嫌は自分で取りにいこう、積極的に。

寿司はいつ何時食べても美味しい。
小さな幸せは、698円(税抜)で買えるのだ。

冷蔵庫にワサビを取りに行ったら、ちらっと日本酒の瓶が目に入ったけれど、飲まなかった。えらい。

じゅうぶんな内容

案の定、寿司を食べたらそれなりに満足して元気になった私は、取り込んだまま畳まず山になった数日分の洗濯物を片付けることにした。

子供たちが帰ってくるまで残り2時間、やれることはやろう。高速で洗濯物を畳み終えたら、ちょうど洗濯機から終わりの合図が聞こえた。ナイスタイミング。何とかまだ、日差しが強い時間に干すことができた。洗濯は、干すときが1番楽しい。異論は認める。


洗濯物を干しにいく前に、砥石を水につけておいた。

698円の寿司で多少回復したものの、メンタルの状態があまり良くなかったので、「そうだ、包丁を研ごう」と思いついた。

誰もいない家で、1人静かに包丁を研ぐのが好きだ。

普段家事をするときは、だいたいラジオかポッドキャスト、または音楽を聴きながらやるのだが、包丁を研ぐときだけは全て消して、無音の状態で作業する。

砥石と、刃と、水がこすれる、ショキショキという音が耳心地良くてたまらない。包丁を一定の角度に保ちながら、一定の力を込めてひたすら前後に動かす。その作業をしている間は、何も考えず、ただひたすらにショキショキと包丁を研ぐだけ。

これが私にとっては良いストレス解消になる。包丁研ぎは、心身を整えるのにもってこいの作業なのだ。

子供たちのお迎えの時間ギリギリまで、ひたすら包丁を研いだ。

30分ほどで、5本の包丁を研いだ。

ととのう」とは、サウナ好きの皆さんが使う言葉のようだが、まさにそれになれる。

朝のパッとしない感じ、家事が溜まった罪悪感、モヤモヤした感情は、5本の包丁研いでいる間に消え去っていた。

整いました!

ストレス過多な人とかけまして、研ぎたての包丁とときます。そのこころは、どちらもよく切れるでしょう。ズバリそうでしょう。


整った私は、もうキレないよ。




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ハッカ・ナカソネ
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