選定に時間を要した末に購入した書籍
購入した書籍
下記の記事でも述べた通り、先日は本の選定に時間を要していましたが、結果として『世界のエリートが学んでいる 教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』(永井孝尚著)という本を購入しました。この類の本は別の本を探す辞典として終始してしまう印象がありましたが、本書は一つの読み物として読み応えがあります。
書籍の概要
本の題名にある「エリート」という言葉の好き嫌いはともかくとして、100冊の古典が6ページずつ著者の見解とともに解説されています。100冊の本は西洋哲学、政治・経済・社会学、東洋思想、歴史・アート・文学、サイエンス、数学・エンジニアリングの分野にまたがります。本書の面白いところは、解説される本が体系的に並べられているため、1ページずつ順番に読み進めることで各分野の大枠の流れを把握できる点です。したがって本書を読了することで、各分野の「エリート」らしき人たちが論じている内容の骨格を把握するための契機を得られます。
本書を選定した理由
本書とは偶然の出会いだったのですが、本書は上で参照した『他の物事とは異なって読む本の選定には特に時間を要する原因』の記事で述べたような本の選定に時間を要す原因をおおむね解決してくれました。すなわち、本書は(1)読みやすいのでそこまで時間を要さない、(2)約700ページにもかかわらず値段が3000円弱でお手頃、(3)一冊で様々な分野の専門書を読める、(4)読む動機──専門外の内容を含む各分野を体系的に把握──を満たしていたのです。
本書では古典を含む教養書100冊が解説されていますが、本書などを契機として様々な分野を幅広く体系的に学ぶことで、重層的に物事を把握する力が涵養されるのではないかと考えます。
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