見出し画像

「小児整体」にご注意!!③~大人でも危険な頸部回旋/連載コラム vol.7

※初出:岩手日報ぽらん(2014年10月号)掲載、「プロが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。

読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』の小野寺デス。

先日
生後4ヶ月の男児が
首をひねるなどの施術を受けた後
低酸素脳症による多臓器不全で亡くなった
…という痛ましい報道がありました。

施術と死亡の因果関係は
当局の捜査結果を待つとして
今回は当コラムでも
以前より警鐘を鳴らしていた
『小児整体』の危険性について
再々度説明したいと思います。

6月号では『背骨のS字カーブの成り立ち』
7月号では『股関節の骨形成』を題材に
発育途上の身体への
過剰な物理的刺激の危険性を説明
しました。

頸部も同様に
小児は大人に比べて
骨格も周囲の軟部組織も未成熟であり
過剰に動きやすく不安定
外部からの刺激を受けやすい状態にあります。

加えて頸部特有のリスクとして
椎骨動脈の走行』が挙げられます。

図の赤矢印で示される椎骨動脈は
脳に栄養や酸素を供給する重要な動脈
頸椎内を貫通して走行するのが
大きな特徴です。

この事は
丈夫な骨組織に守られる反面
頸椎自体の変位に
影響を受けやすいという側面
もあり
その完全閉塞によって
生命の危機に至る場合
もあります。

事実、平成3年に厚生省(当時)より
頸部への急激な回転伸展操作を加える手技の
危険性が指摘
されており
医学的な知識なしに
頸部へ物理的刺激を加える事は
小児のみならず
大人にとっても危険な行為
なのです。

危ない施術行為を見たり耳にした際は
私が代表理事を務める
『知事認可・
 岩手県カイロプラクティック協同組合』まで
お気軽にご相談ください!!

(今号は予告内容を
 急遽変更して掲載しました。)


☆筆者のプロフィールは、コチラ!!

☆連載コラムの
 「まとめページ(マガジン)」は、コチラ!!

※「姿勢調整の技術や理論を学んでみたい」
  もしくは
 「姿勢の講演を依頼したい」という方は
  コチラまで
  お気軽にお問合せください。

※文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?