姿勢ブームに物申す!?/連載コラム vol.1
※初出:岩手日報ぽらん(2014年4月号)掲載、「プロが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。
ぽらん読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』の小野寺デス。
今号より、コラムを連載する事になりました。
以後お見知りおきを。
さて
昨今は空前の『姿勢ブーム』と言われています。
確かに
書籍や雑誌で
『姿勢』が扱われる事が多くなってきました。
それ自体は、喜ばしい傾向なんですが
中には専門家として首を傾げざるを得ない内容も…。
例えば、上図をご覧ください。
所謂、『正しい姿勢』って
①~④のどれだと思いますか?
正解は④です。
正しい姿勢には
体重を分散させる為の
『生理的弯曲(≒背骨のS字カーブ)』による
クッション機能が存在します。
ところが
『姿勢教室』を運営するという
ある『姿勢の専門家』の方は
①を推奨されていました。
①の姿勢は
確かに背筋がスッと伸びて
見た目には美しいかもしれません。
しかし
それでは頭を支える頸部や
上半身を支える腰部に
負担が大きくなってしまいます。
不思議に思った私は
その方のプロフィールを見て
合点がいきました。
その方は
『元バレリーナ』だったのです。
確かにバレエをする方にとっては
①の姿勢は舞台映えする上に
ターンもしやすいでしょう。
しかしそれは
『美しい姿勢』であっても
『健康的な姿勢』ではありません。
これは極端な例ですが
巷では姿勢について
『美容』の観点から語られる事はあっても
『医学』の観点から語られる事は少ないのです。
そこで当コラムでは今後
後者の立場から
『美しく健康的な姿勢』について
お話をしていきたいと思いますので
どうぞお楽しみに。
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