12月の南紀・那智山参拝
みなさまこんばんは。
年も押し迫ってきましたね。
年末も年末。
今日、12月28日は、今年最後の不動明王の縁日「終い不動」の日でもあります。
そして、私の誕生日でもあります。
…それはさておき。
一昨日、仕事が休みだったので、夫と出かけてきました。
今年最後の参拝です。
家を出る時は、「鈴鹿の椿大神社」にお参りして、隣接する椿会館で「伊勢茶」を買う予定でした。
しかし、夫は車に乗ると…
「やっぱ海に行こうか。南紀とか、どう?」
と言いました。
時間を見ると、午前8時。
この時間なら、南紀まで足を伸ばしても大丈夫そう。
「うん、いいよ。那智山」に行こうか」
ということになりました。
南大阪の我が家からは、車でだいたい3時間ちょっとの距離です。
かつてはもっと時間がかかりましたが…
阪和自動車道が南紀へと伸びたおかげで、かなりの時短になりました。
天気も良く、ドライブ日和。
ゴキゲンで、南紀・那智勝浦へと向かいました。
11時ごろ、那智山に到着。
まずは「那智の滝」へと向かいます。
滝までの参道近くにある駐車場に車を停め、滝へ。
石段の参道を下って行きます。
滝までは、歩いて5分くらいだったかな。
石段を下りていくと、「ごうごう」と、力強い滝の音が聞こえてきます。
突然、目の前に現れる滝。
正式名称を「那智御瀧」といい、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されています。
那智の滝は、「飛瀧神社」のご神体となっています。
熊野那智大社が造営される前は、熊野の神様は元々ここでお祀りされていたそうです。
垂直の断崖に沿って落下し、落ち口の幅13メートル、滝壺までの落差は133メートルもあります。
1段の滝としては、日本一の落差を誇る滝です。
また、華厳の滝、袋田の滝と並んで、「日本三名瀑」のひとつになっています。
鳥居を通し、滝にお参りをします。
社務所で大人300円を納めると、「御瀧拝所舞台」に行くことができます。
滝をすぐ近くに拝むことができ、また滝の水「延命水」をいただくこともできます。
御瀧拝所舞台から。
もう本当に、滝の正面です。
すさまじい迫力でした。
滝壺では、虹を見ることができました。
時間的に、ちょうど良かったのかもしれません。
滝壺の水「延命水」は、龍の口から流れていました。
200円で盃を求め、お水をいただきました。
とても甘く、まろやかに感じました。
さて、滝を後にして…
もう少し山の上にある那智山青岸渡寺と、熊野那智大社を目指します。
滝近くの駐車場から、歩いて行けないこともないのですが…
かなりの石段を上る必要があります。
なので、有料(800円)の那智山防災道路を利用することにしました。
那智山防災道路は、滝駐車場から車で少し上ったところにあります。
受付で800円を支払うと、青岸渡寺のすぐ近くまで車で上ることができます。
ちなみに、青岸渡寺の駐車場は無料となっています。
青岸渡寺」の本堂。
ご本尊は、如意輪観世音菩薩です。
西国三十三か所観音霊場の、第一番札所でもあります。
那智山は熊野三山の一つで、熊野信仰の霊場として長い歴史がります。
もともとは、那智の滝を中心とした神仏習合の修験道場でした。
しかし、明治の神仏分離令により、青岸渡寺と那智大社に分離したのです。
なので、青岸渡寺のすぐ隣に、熊野那智大社があります。
熊野那智大社。
朱塗りの社殿が鮮やかです。
こちらの主祭神は、熊野夫須美大神、つまりイザナミノミコトです。
ほかに、熊野の神様の「使い」である八咫烏がお祀りされた御縣彦社も建立されています。
境内の大楠。
樹齢850年と推定され樹高は27メートル、幹回り約8.5メートルあるんだとか。
この樟は、ご神木としてお祀りされています。
…さて。
関西にお住いの方なら、この景色をご覧になったことがあるかもしれません。
青岸渡寺の三重塔と、那智の滝が並ぶ景色。
こちらでは関西のNHKや、ローカル局の定点カメラが設置されていて、ニュースや天気予報の際に時々放送されています。
さて、今年も無事に年内の参拝を終えることができました。
急きょ予定が変わり、那智山へとお参りしたのですが…
南紀ののどかな風景は、忙しない年末を過ごす中、気持ちがとても安らぎました。
あれ?
待てよ?
去年も、年末に那智山にお参りした気が…
と思い、スマホの写真を探してみると。
やはり昨年も、12月21日に那智山に参拝しておりました。
年末になると、何となく行きたくなるのでしょうか(笑)
このままいけば、我が家の年末は「那智山へ」ということになりそうです。
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