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【番外編】たけのこの皮はいつ、どこまでむけばいいの?たけのこの茹で方 こぼれ話
こんにちは。母めし研究員のジョーと申します。
少し前に、大久保さんから【たけのこの茹で方】を教えてもらいました。
その後、私も生のたけのこが手に入ったので、今年も茹でてみました。
皮はつけて茹でるの?むいて茹でるの?
ところで前回の記事を見て「あれ、皮は茹でる前にむいていいの?」と思った方。いらっしゃいますか?
私は、ずっと皮はつけて茹でるものだと思っていました。しかし、別の可能性を見出したのが今年。
その日は、大久保さんと名子さん、そして私の3人で話していました。たけのこの茹で方の話になった時、実は3人とも「以前は皮つきで茹でていたけれど、近年は皮をむいて茹でている」ということが発覚したのです。
その時の私の驚愕たるや…。少し長くなりますが、私とたけのこのストーリーを聞いてください。
たけのこの試練
私の実家では必ずといっていいほど、春にはたけのこを茹でていました。煮物、味噌汁、たけのこごはんに、木の芽和え。
そのおかげか「春=たけのこを家で茹でる」という図式は刷り込まれており、一人暮らし後もなんとなく使命感にかられて、店頭で生のたけのこを購入。
初めて一人で茹でた時は、色々調べて一番良く目にした「皮はついたままで、米ぬかをひとつかみいれる」方法で茹でました。
言葉にするとたった一行。しかし、次々に試練が立ちはだかりました。
まず、ひとつかみのための米ぬかを探しにスーパーをうろうろ、そして大きな鍋がない。
無事に茹で始めるも、茶色の皮に厳重に守られ、一体どれほど柔らかくなっているのかよくわからないたけのこ。何度も竹串で刺しながら、疑惑に満ちた気持ちで鍋を眺めた記憶があります。
茹でた後も試練は続きます。むけどむけど皮で、小さくなっていくたけのこに、不安にかられ「たけのこ どこまで 食べられる」と携帯片手に調べまくったものでした。
立ちはだかる鍋問題
そんな私も、経験を積み手慣れてはきました。それでも、いつも感じるのは鍋問題。
田舎の実家には、炊き出しレベルの鍋がゴロゴロあります。しかし3人家族、東京在住の我が家では、あってもパスタ鍋と圧力鍋。
いっそ皮をむいて茹でたらどうなるのだろう!
風味が失われやすくなるかもしれない。それは、どれほどのものだろう、と実験魂がうずいたところに、信頼している二人の言葉。そんなわけで今年は、むいて茹でてみました。
お味は?
個人的には、事前に皮をむいて茹でたたけのこも十分に美味しく感じました。何より、やはり鍋へのおさまりが良く、茹で加減もわかりやすい、というのが利点。
いつかは同じタイミングで、きちんと茹で比べをいつかしてみたい、と思ってはいますが、今のところ私は「先に皮をむいて茹でる」方法をとろうと思います。
米ぬかがなかったらどうするか?
恐らくほとんどのところで書かれているのは、米ぬかを使う方法。ただ、ぬか漬けを漬けないうちでは、置いていないことも多いですよね。
その場合は「米のとぎ汁で茹でる」のも一つだと思います。実際、同僚のお母様は皮をむいて、とぎ汁で茹でる方法で茹でてらっしゃるとか。
とはいえ、個人的にはとぎ汁の濃さなどで迷ったので、初心者は米ぬかで茹でる方がかえってわかりやすいかな、と思います。
ちなみに大久保さん曰く、掘ったそばから茹でる場合は、普通のお湯でも問題ないそうです。この条件に当てはまる方は、だいぶ少ないとは思いますが…。ただわかることは、置くほどにエグみがますということですね。
たけのこはどこまでが皮?
もう一つ、初めてたけのこを茹でた時、私が欲しかった情報は「どこまでが皮か?」ということ。
そんなわけで、あえて真ん中で切ってみました。
「過去の私。たけのこは、こんな風になってるよ。恐れずに、皮をむくのだ。」
今年はそろそろお目にかかることは少なくなりましたが、もし見つけたら、そして気になったら、ぜひ来年の春でも茹でてみてください。
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■書籍紹介
『母めし一汁三菜 ~みんな大好き母の味 ずっと伝えたい和食献立~』(マイナビ出版)
現在、紙版の在庫がない書店もあるようです。電子書籍もよろしくお願いします。(2021年5月現在)
では、また次回。