江戸時代における吉原遊女を研究していた私が、大河ドラマ「べらぼう」を見た結果②
昨日は、大河ドラマ「べらぼう」
第2話放送されましたね〜〜‼️
私は大学院で「江戸時代における吉原遊女の心中」について研究をしておりましたので、
2話も楽しく拝見しましたよ〜‼️
第1話「ありがた山の寒がらす」記事はこちら👇
今回も、前回同様に
感想を書かせていただこうかな〜と思います。
遊女の研究をしていたものですから、
遊女関連の感想多めになってしまうのは
ご容赦ください。。。
感想
今回は、蔦屋重三郎がどのように吉原細見をつくっていくのかという過程が描かれていましたね。
吉原細見というのは、
廓内の略地図、遊女の揚代、紋日、茶屋等について書かれた吉原遊廓案内書です。
ここから、どのように
吉原細見が人々の心を掴むような案内書になっていくのか興味深いです。
そして、私が最も印象に残ったシーン。
小芝風花さん演じる花の井の
「おぶしゃれざんすな‼️」
の場面ですね〜。
洒落るの対義語、御不洒落る。
おぶしゃれるは「ふざけんな‼️」という意味です。
「洒落臭い」という言葉も、江戸言葉で、
ありますよね。
これは、遊女を「しゃら」と呼んでおり、素人が遊女のようにめかしこむことを「洒落臭い」というようになった説があります。
なので、「御不洒落る」という「洒落」が入った言葉が使われたこの場面は、「あぁ〜吉原っぽいな〜」と感じました。
また、その後の花の井の立ち回りも見事でした。
「おぶしゃれざんすな‼️」というセリフから、
男装をした花の井が現れ、
「吉原が男を差し出すのは名折れ」
「今宵わっちは瀬川でありんす」
と言っていましたね。
源内の、今は亡き想い人である瀬川に自分を見立てて男装をし、吉原遊廓のブランド性も誇示していました。
吉原という女が3000人も集まる色街で、
男を差し出すとは、吉原の名が汚れてしまいます。
吉原遊廓というブランド、ステータス、クオリティを売りとしてやってきたのに、
男で満足されては溜まったもんではありません。
銭内が平賀源内であるとわかった瞬間に、
源内の想い人である瀬川菊三郎とのことを察知し、男装をした花の井の立ち回りはあっぱれ。
そして、吉原細見の序を平賀源内に書いてもらうというミッションも達成👏👏👏
花魁の機転、流石でございました。
やはり、私は吉原遊女のこういう機転の速さに非常に魅力を感じます。
遊女が客を翻弄させるためにあの手この手を使うことを手練手管といいますが、
この機転の速さも、手練手管に繋がっているな〜と感じます。
客が何を求めているのか瞬時に見極め対応する、
そして翻弄させる。
これが吉原遊女の手練手管。
花の井の瀬川ムーブにも、手練手管を感じました。
あとは
・源内の花の井を見る眼差し
・重三郎と花の井の切ない関係性
も結構印象に残っています。
源内が踊る花の井に瀬川を投影している
あの哀愁漂う雰囲気ですよ。。。
そして、重三郎と花の井ね。
お互いに想い合っているのに〜‼️
っていうもどかしさと切なさね〜。
ですが、吉原遊廓は職場恋愛はNGでした。
吉原で働く男性と遊女が恋仲になるのはご法度。
といっても吉原なので、
吉原区画内に現代で言うラブホテル「裏茶屋」があったみたいですけどね。
男女の密会場所は「裏茶屋」だったそうです。
(「裏茶屋」についての記事も書いていますので、良かったら見てね¨̮⃝下にリンクあります)
ドラマ冒頭でも
吉原遊女の性質である「張り」について触れられていましたね。
花魁の好きな男は
「江戸っ子で〜、向こう見ずで〜、威勢のいい男で〜」
というシーンね。
今度のnote記事で、
吉原遊女特有の性質である「意気」と「張り」
について紹介いたしますね〜!
次回も楽しみです!
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