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大河ドラマ「べらぼう」第1話解説①桶伏せについて


もうNHK大河「べらぼう」ブームですからね。
こちらも乗らせていただきますよ〜。

私、大学院で「江戸時代における吉原遊女の心中」を研究しておりました‼️

なので、もう「べらぼう」の中にでてきた吉原関連のものを1つ解説しちゃおうかな〜と思います。


では早速いきましょうかね。

「べらぼう」の中に出てきた

桶伏せ‼️

桶伏せ(おけぶせ)を皆様覚えておりますでしょうか。

これね。

宮武外骨『奇想凡想』(文武堂、大正9年)国立国会図書館デジタルコレクション

横浜流星さん演じる重三郎が、
お仕置として大きな桶の中で数日間閉じ込められるシーンがありました。


これは桶伏せという吉原遊廓特有の私刑です。

では、どんな時に桶伏せに処されたのか。

基本的に客が無銭飲食をした時です。
桶伏せという私刑により、客は路上で晒し者にされたのです。


散々飲んで、食べて、遊んで、遊女と寝て、朝。
さあ、お会計をしようという時に
「一文無しでやんす‼️」と言い始める客。

そんな客を「お前は桶伏せだーー‼️」と
この桶の中に閉じ込めたわけです。


客の身内や友達がすぐに代金を支払いに来たら、即座に出して貰えましたが、払わない場合は長くて5〜6日、ここに閉じ込められました。


その際の食事は、茶碗一杯のご飯。
布団も枕もなし。
トイレもここでしなければなりませんでした。


相当過酷な私刑。

祝儀を貰えなかった新造や禿は、桶を蹴る者もいたそうです。

それとは対照的に、馴染み客が桶伏せに処されている場合、情が湧いて餅などの差し入れをする遊女もいたようです。


こんな感じでね。

宮武外骨『奇想凡想』(文武堂、大正9年)国立国会図書館デジタルコレクション

ただ、この桶伏せが行われたのも、
吉原遊廓ができてすぐの一時のこと。

こんな私刑をずっと行っていたら、
客も寄り付かなくなってしまいます。
そのため、この桶伏せはそう長くは続きませんでした。


「べらぼう」だと重三郎が
この桶伏せの刑を受けていましたが、
客以外にも行われていたのかは、定かではありません。(私の勉強不足だったらすみません。)


でも、実際に「桶伏せ」という私刑が
吉原遊廓に存在していたことは事実です。


吉原遊廓には、他にも客へのお仕置として
吉原特有のしきたりがあります。。。

それについては、この記事で載せていますので、
良かったら見てね🪄


今回は、「べらぼう」で登場したら「桶伏せ」について簡単に解説いたしました。


他にも「これ知りたーい‼️」というリクエストがあればコメントでもDMでもお待ちしております。


またね。


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母がバツ2の女子大学院生。瑠奈
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