
大河ドラマ「べらぼう」第4話解説①実際に「雛形若菜初模様」を見てみよう‼️
やっほー、瑠奈です。
今回も大河べらぼう「べらぼう」第4話解説
勝手ながらやらせていただきますよ〜❣️
「べらぼう」第4話感想はこちら👇
第4話では「雛形若菜の甘い罠」ということで
錦絵である「雛形若菜初模様」の制作過程が描かれていましたね。
ですので、今回は「雛形若菜初模様」についてご紹介いたします📕
「雛形若菜初模様」とは
雛形若菜初模様(ひながたわかなのはつもよう)
1775年(安永4)から1781年(天明元)にかけて出版された100枚を超す大規模な錦絵。
錦絵というのは、多版多色刷りの浮世絵のことです。イメージとしては、カラー印刷です。
礒田湖龍斎の代表的な作品で、
べらぼうでは礒田湖龍斎役を鉄拳さんが演じていて話題になりましたね💀
「雛形」は見本帳、「若菜の初模様」とは正月に初めて着る着物の柄のことを指しています。
第4話で蔦重が一生懸命作っていた錦絵は
「雛形若菜初模様」と呼ばれている作品なわけです。
流行の髪型や着物を着る吉原の花魁や禿が描かれ、ファッション雑誌のような役割があったとされています。
実際に「雛形若菜初模様」を見てみよう
とりあえず実物の「雛形若菜初模様」を見ていきましょうかね🐣

画像をタップして開いていただいたら
わかりやすいと思うんですけど、
線の一本一本が繊細で
「本当にこれを描いたの❓」
「その後これを彫って、刷ったの❓」
と衝撃じゃないですか?
さすが、礒田湖龍斎。
髪の毛や着物の柄。
実に繊細で、精妙です。
そして、ドラマの中でも描かれていましたが、
蔦重は「耕書堂」という版元の名をもらいます。
錦絵にもその判が押されるわけですが、
上の錦絵はどうでしょうか。
「耕書堂」らしきものは確認できません。
代わりに、西村屋与八の版元判が
確認できますね。

これは西村屋与八の版元「永寿堂」の判です。
「どこが永寿堂なの❓」って感じですが、
真ん中が寿になっているのはなんとなく、、、
でも、「誰がわかるの笑」って感じですよね。笑
江戸の版元判は、私には解読不可のものしかありません。笑
では次の錦絵。

これも本当に繊細で、細部までぬかりないです。
では、この絵の版元判はどうでしょうか。

はいー、「耕書堂」
蔦重の版元の判が確認できます‼️
この絵は耕書堂の判が押されているんですよね。
そう、「雛形若菜初模様」には
蔦重の版元判があるものもあれば、
ないものもあるんです。
おもしろいですよね。
その理由については
西村屋と蔦重の仲が悪くなって、蔦重が手を引いたとかなんとか。
そんな説があるようです。
今回のべらぼう、第4話では、この経緯が描かれていましたね。
利得権益をめぐる静かな戦いが、おもしろかった。
他の「雛形若菜初模様」も載せておきますので、
良かったらご覧下さい。

個人的にこの禿の帯の柄がすごく好きです。
2人でおそろいなのも可愛いですよね。

私は、浮世絵での雨の表現にすごく惹かれるんですけど。
雨を、細い黒線で表現するって
シンプルなように見えますけど、
結構すごくないですか❓
絵で雨を表現するのってきっと難しいはずなのに、浮世絵で雨を描くって。。。
よーーく思い付いたな〜と
浮世絵で描かれる雨を見る度に感心いたします。
まーただらだらと語ってしまいましたが、
楽しんでいただけたらなによりです❣️
今回はこの辺りで。
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