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新卒最初の会社でつまづいた次の一歩。人事の仕事就くも…~キャリコンへの原体験その②~

新卒でコネ入社した会社。
1年で自己退職に追い込まれた私は、落ち込む暇もなく次の就職先を探すべく就活となりました。

合間にアルバイトや派遣もしつつ、必死に求人に応募する日々。
でも面接では必ずと言っていいほど
「新卒で入った会社を1年で辞めた理由」
を聞かれる苦しさと苛立ちでいっぱいでした。

当時は、まだ第二新卒がそこまで浸透していなかった時期。
正直に退職理由を答えれば、私の至らなさがバレるんじゃないか。
いつしか、私は無難に「激務に耐えられなかった」と納得されやすい理由を使うようになったのでした。

次なる会社は、アルバイトから正社員登用を勝ち取ったサービス業

何とか決まった会社は、サービス業の会社。そこでアルバイトから登用され、正社員になりました。
仕事はバックオフィス全般から、次第に人事を担当するように。
新卒・中途・契約社員に派遣・パートに学生バイトまであらゆる雇用形態を募集し、採用を担当しました。

「採用担当」という響きに、社会人3年目だった私は
「今度は自分が人を選ぶ側に立った」と考えたのもつかの間、モヤモヤした気持ちを抱えながら仕事をするようになります。

採用側の思惑と、求職者側(応募者側)のギャップが埋められないから。

企業が雇いたい人像と、求職者(応募者)の思惑のズレが思っている以上に大きいと思うように…。
もちろん法律はクリアしているし、会社側の気持ちもよく分かる。

求職者(応募者)は、当然「仕事なら何でもいい」とは思っていない。
給与や待遇、人間関係、やりがいなども総合的に見ています。

採用要項には、当たり障りのないことを記載し、面接でも採用担当として無難なことしか言えない結果、双方にどこかズレがある採用となるのが当たり前の日々。不足している人員を埋めるのが最優先の仕事です。

採用側と求職者の間にある本音と建前。
100%なくすことは当然できないのもわかっていますが、私はモヤモヤし続けたのでした。

「本音と建前」…いつまでこんなことを繰り返す?

もちろん、企業側にだって言い分や事情はあります。理想通りに行くなら誰だって苦労しません。
求職者側(応募者側)が非常識だったり、度を越えた条件を求めてくることだってあります。
でも、どうしても思うんです。
「もっと企業も求職者もお互いが納得できる採用ってないのかな、それを実現できないか考えるのは、理想論でしかないのかな」と。

入社した人から、「思っていたのと違う」と相談を受けることも多く、板挟みのような日々でした。
もちろん、企業側だって給与を上げたくても簡単ではないし、待遇をよくしたいと思ってもすぐには変えられないのも事実ですが、それでも現状さえよければ…という姿勢の企業が多かった時代。
もっとお互いにとっていい形での採用ができればいいのに…と思うものの、何もできないまま年月が経ちました。

大手企業なら実情は違うのか?と思いつつ転職を決意

そんな思いを抱えつつ仕事をするうちに、もっと待遇のいい企業へ移りたい、できれば休みも土日祝がいい…と思い、10年くらいで転職を決意。

働きながら人材エージェントに登録し、仕事を探す日々。
ここでも「求職者のため」にと言いつつ、当たり前と言えば当たり前ですがビジネス的対応が多く、思うような企業とは巡り合えず。

「キャリア実現、キャリア相談ってこんなものなのか?時代的な流れや世間の価値観、年齢、性別に制限されることがなく、相談に乗ってくれる存在っていないの?」
そう思いながら、手探りで試行錯誤し、客観的に相談できる存在がいないまま金融業界の人事職に転職を果たしたのでした。
こうした経験も、客観的な第三者として働く人々のキャリアに寄り添った相談に乗りたいと思い、キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったきっかけの一つです。

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