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春の庭よりー利休梅が咲いて『玄鳥至 (つばめきたる)』
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
昨日から徐々にお散歩も復活いたしまして、野の花も入れ替わりで新しい花にまた一年ぶりに出会いました。
利休梅が咲いて
お散歩で見かけたのは、ご近所の方のお庭に咲いていた利休梅。そして、写真にしているのは、先日の植木市で見かけたものです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75883675/picture_pc_74c6d45dd4dc4b8cb8031b993fb984b5.png?width=1200)
綺麗な白い花。
利休梅(りきゅうばい) バラ科 ヤナギザクラ属
別名、ウメザキウツギ、バイカシモツケ、
ウツギモドキ、マルバヤナギザクラ
落葉低木 原産国.中国
利休梅は、桜よりもひと回り大きめの、真っ白の花を咲かせます。
茶花として、お茶を嗜まれる方に愛されてきた花木ですが、千利休とは無関係なんだそうです。
もともと日本に来た当初は、梅咲空木(ウメザキウツギ)と呼ばれていたのが、どういうわけか、今では利休梅という名が一般的になっています。
梅だ桜だと、、
これまで、桜や梅や桃やと書いてきました。桜と名に付いているのに桃か梅だね。という植物もご紹介しています。
利休梅は、ヤナギザクラ属とありますのでサクラの系統です。そして、利休梅とヤナギザクラは花や姿は非常によく似ていますが別の種類。
ヤナギザクラは利休梅よりもひと月ほど後に花を咲かせます。
そうそう、利休梅と梅が名に付いているのに、桜に近い分類なんですね。では花が梅に似ているのかといえばどうでしょう。
↓お花のアップ!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75884780/picture_pc_cdb3b6d3db688adf784690f245655a3a.png?width=1200)
梅の花にも似ていない気がします。笑笑
このお花、おしべの部分が特徴的でしょう。
利休梅の名は茶の世界からでは?
造園の仕事をしていくにあたって、一応、一通り茶道について学ぶ機会があります。
露地(茶庭)と呼ばれる茶室へ向かう空間をがあります。千利休はその露路を通り茶室へ行くその部分も、茶道体験の一つであるとしています。
石灯籠の姿、蹲居(つくばい)の高さ、手燭石・湯桶石・水掛石の配置については、茶道の考えを元に施工していきます。
決して、造園家の想いだけで造られる庭では無いのです。
千利休と利休梅
利休梅と茶道との関係を調べていく中で、利休緞子(りきゅうどんす)という言葉に出会いました。
利休緞子(りきゅうどんす)
名物裂の一つです。千利休愛用の黒棗の仕覆として今日に伝わるものです。縹色の経糸に、黄茶の緯糸を打ち、五つの点で梅花文をあらわしたものです。梅花文の動きによって微妙な色合いの地が、波を描かずしてあたかも水面のような効果をあらわします。
その仕覆の裂地に描かれている梅柄が、利休梅の花の様子によく似ている様な気がしませんか?
それでも千利休と利休梅は、無関係だと言われる所以は、千利休は安土桃山時代に存在した方で、利休梅が日本へ伝わったのが、幕末〜明治初期だから。だそうです。
私の妄想の話
けれど、よくよく考えたら、もしかしたら明治初期にお茶をされていた方、もしくはお茶を嗜まれる造園家が、、
利休梅の花を見て、『利休緞子(りきゅうどんす)の梅の柄に似た花だわ。』と思って、露地の一角に植えたのが、日本の茶道と梅咲空木(ウメザキウツギ)の出会いで、
そして、千利休が目にしていたらきっと気に入ったのではないか、、『いかにも千利休が好きそうな梅だから、利休梅にしましょうか。』なんて話を亭主と造園家がコソコソ話したことがきっかけで『利休梅』の名前がついたのだとしたら、、、
まんざら無関係でもないわよね。と、勝手に想像して一人で納得することにしました。
茶花の利休梅
因みに、茶花として活ける場合には、開ききったものより、咲き始めくらいの方が美しいとされています。
そのため、茶花として利休梅を楽しむなら3月末頃が理想的な姿かもしれません。
利休が利休梅が茶室へ活けることはありませんでしたが、もし白い蕾の利休梅を見かける機会がありましたら、是非日本人の美を感じでいただけたらな。と思います。
『玄鳥至 (つばめきたる)』
さて、七十二侯は、『玄鳥至 (つばめきたる)』ツバメたちがいよいよ日本に帰ってきましたよ。という季節になりました。
暦の通り、我が家の前の電線にもツバメたちが新たな巣をかける場所を探そうと、キョロキョロしています。
ツバメの巣作りが本格的になると田植えの準備も始まります。
枯れ草色の田んぼが耕され、その田んぼに水が入ると空が田んぼに映ります。とても素敵な大好きな、そしてほんのひと時だけ楽しめる風景なのです。
去年の写真が残っていました。
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空がもっと青かったら、もっとくっきり空や山が田んぼに映るんだけどなぁ。。
花が次々に顔を出すものだから、あちらも見なきゃこちらも見なきゃと。大忙し。
幸せで、平和な忙しさでございます。
では、また花を見て参ります。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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