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【R18小説】『ガチムチ系年下サラリーマンと大衆食堂で働くポチャ系アラサー女子の恋ものがたり~16』


*桃乃の告白~(16)




「ん? なんだろう? 聞こえないな」



と、わざと、とぼけるようにいったので、わたしは、真鍋さんの、そのいたずらっぽいしぐさに、まるで、むかし、よく読んでいた少女漫画しょうじょマンガの、ヒロインみたいに、おもわず、胸が



(きゅん……)



と、して、まるで、そのまま、時間ときがとまってしまったみたいに、うごけなくなってしまいましたが、そんな、わたしの顔を、真鍋さんが、いかにも楽しげなようすで、にこにことしながら、ながめていることに、きがついたので、わたしは、すぐに




(……いけない、いけない)




と、おもい、こころのなかで、首をふると、あわてて、真鍋さんから視線しせんをはずし、真鍋さんに、みられないよう、目をふせると、ちょっと、くすぐったいきぶんになるのを、なんとかおさえながら




「……もう、大介さんたら、からかわないでちょうだい」




と、いおうとしましたが、わたしが、さいごまで、言いわらないうちに、真鍋さんのくちびるがおりてきて、そのくちびるを、わたしのくちびるに、かさねてきたのでーー




〈つづく〉


























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