【R18小説】『ガチムチ系年下サラリーマンと大衆食堂で働くポチャ系アラサー女子の恋ものがたり~29』
*桃乃の告白~(29)
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ーーそれでも、わたしの手の甲のうすい皮膚に、ねっとりとすいついてくる、大介さんの、その、ぬるぬるとした、なまあたたかい、やわらかなくちびるのうちがわにふれられていると、その、ちょっぴり、ずきずきするような、うずうずと、うごめくような快感に
(……どうしよう……こんなの、はじめて……)
と、おもわず、じぶんでも、とまどってしまうくらいに、カラダが反応してしまい、そして、その、まるで、カラダのおくまではげしくつきあげてくるみたいなーーその、ちょっぴり、こわいくらいに、おしよせてくる、ちからづよく、野性的で、あらあらしいほどの快感に、とても、あらがうことができず、おもわず、じぶんでも、はずかしくなってしまうくらいに、みだらな声をあげてしまったので、わたしは、そんなじぶんがはずかしくなり、どうしたらいいのかわからず、こころのなかで
(ど、どうしよう……)
と、とまどいながらも、それでも、どうすることもできなかったので、ただ、まぶたをふせて、ぬるぬるとした、わたしの肌のうえでたてられている、大介さんのくちびるの音に耳をかたむけていましたがーーすると、わたしの肌のうえから、そっと、そのくちびるが、はなれてゆくのをかんじたのでーー
〈つづく〉