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なんと「ある姿勢」で寝ると認知症になりやすくなる!?睡眠姿勢と認知症の関連に調べた研究より!
あなたはどんな姿勢で寝ていますか?なんと、次の研究によると認知症などの神経障害を持つ患者にはある特徴的な睡眠姿勢が見られることがわかったのです。
2019年に科学雑誌「journal of alzheimer's disease impact factor」に掲載された睡眠姿勢と認知症の関係について調べた研究より[文献1]
神経変性疾患を持つの患者の多くには睡眠異常は非常に多く見られます。
また、実際に「認知機能の低下」や「その他の客観的な神経学的障害」が現れるよりずっと前から睡眠になんらかの異常の兆候が表れます。[文献2]
実際に、睡眠障害と認知症発生の関連性を示す研究も多く報告されています。[文献3、4]
さらに筆者らは睡眠障害のみならず、そもそもの睡眠時の特徴的なパターン(睡眠時の姿勢など)が認知症に関わるのではないかと筆者らは考え、その関係性を調べました。
・神経変性疾患を持つと診断された45人の患者(軽度認知障害の24人、アルツハイマー病の15人、パーキンソン病のレビー小体型認知症の6人)
・正常な認知機能をもつ年齢と性別が一致する120人の対照群
に頭に測定器をつけて睡眠パターンを比較しました。
すると、認知症などの神経変性疾患をもつグループでは、顕著に
仰向けで寝ていることが分かったのです。
また、性別、年齢、いびき等のファクター考慮しても、やはり、神経性疾患を持つグループは仰向けで寝る割合が多かったのです。
筆者らはこの違いが生じた理由は、仰向けで寝ることにより重力が脳からの血液の動きと分布に悪い影響を与え、睡眠中の頭の位置が脳からのタンパク質クリアランスの効率に影響した可能性があると考えています。
ここで、「タンパク質クリアランス」という聞きなれない言葉が出てきたので簡単に説明します。睡眠時に、脳の細胞のすきまに洗浄液のようなものが流れて、脳に溜まったゴミ(アミロイドβなどのタンパク質)を洗い流してくれます。これをタンパク質クリアランスと言います。
つまり、仰向きで寝るとタンパク質クリアランスの効率が下がるということです。
今回は、睡眠姿勢と認知症の関係を示した研究でしたが、そもそも睡眠不足でタンパク質クリアランスはかなり低下し、脳内にゴミ(アミロイドβ等)が大量に溜まります。一回の寝不足や睡眠の質の低下だけでも脳に修正不可能なダメージが蓄積します。
やはり睡眠は重要です。そしてできる限り仰向けで眠らないようにしましょう。
過去にも紹介した睡眠に役立つグッズ・サプリ・本を紹介します。
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