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SCP-053〜055

SCP-053

アイテム番号:SCP-053
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-053は、3歳の小柄な少女のように見えます。彼女は基本的な会話が可能であり、精神発達で少し平均を上回るようです。彼女は概して人柄が良く、滅多に動揺することは無いようであり、人の集団の中にいる場合にのみ興奮を見せます。

4歳以上の人間が、10分以上SCP-053と視線を合わせる、物理的に接触する、またはその周囲にいた場合、急速に非合理的になり、激しい被害妄想を発症し、殺人傾向を見せます。これらの妄想は、全てでは無いものの多くの場合はSCP-053を対象とし、影響を受けた被験者は目に見える人間を全員殺害した後にSCP-053の殺害を行おうとします。SCP-053へ危害を加えようとした者は即座に強い心臓発作を起こし、SCP-053に損傷を与えた後死亡します。SCP-053は損傷の軽重に関係なく瞬時に損傷を再生する能力を持ちます。

SCP-053はこれらの能力に関して完全に無知であるように振舞い、被験者への影響を完全に無視します。能力に対して説明された場合、SCP-053は返答することができません。

なんか都合の良いことだけ答えるような子供。多少頭がいいようなずるいようなわがままなような…

SCP-054

アイテム番号:SCP-054
オブジェクトクラス:safe

説明: 水の外に対象がいるほとんどの場合は、平均体積90Lの完全に水で構成された、女性の人間型として現れます(他の形態は、一般的に幾何学的な形になることができます)。水の中に入ると、周囲からは区別ができなくなります。対象は、蒸発から体積を維持するために、定期的に水の中へと戻らなければなりません。最初に████████にて発見され、さらなる研究の為にサイト08に移されました。対象は最初に財団職員に好奇心を持ち、メンテナンススタッフや研究者と交流したり、彼らの姿を真似たりと、楽しんでいるようでした。日常的に監視を続けてから数週間が経過し、その間にその生物は水から出たままでいても、十分快適に過ごせるようだと感じました。しかし、その組成を調査しようとする試みは、それに避けられ逃げられました。

SCP-054は、明らかに通常の水から構成されています。同じ源泉である普通の湧き水と比較しても、その違いは見つけられませんでした。熱なのか、電磁気なのか、生物学的なものであるのか、それとも他の現象であるのか、その"体"に命を吹き込んでいる方法は思いつかず、いまだ見つかっていません。凝縮された時にSCP-054から蒸発して失われた水分は、特別な性質を示しませんでした。

SCP-054を用いた実験は、[データ削除済]の結果、2人の研究者が負傷し停止されてました。この事件の後、封じ込めプロトコルが更新されました。対象はその後、男性職員(これは最初の研究職員の大半を占めています)に対し、不信感と攻撃性の兆候を示しました。対象はEuclidに再分類されました。

完全に水でできた精霊みたいなやつです。結構人に対しては友好的なんですね。財団も、研究に必死なようです。

SCP-055

アイテム番号:SCP-055
オブジェクトクラス:keter

説明: SCP-055は"自分を隠す秘密"あるいは"反ミーム"です。SCP-055に関する情報、たとえば物理的な外観や性質、振る舞い、起源などは自動的に隠蔽されます。たとえば:

  • サイト-19がどうやってSCP-055を得たのかは不明です。

  • いつ、だれがSCP-055を回収したのかは不明です。

  • SCP-055の外観は不明です。決して説明が難しいわけでも、目に見えないわけでもありません:被験者はSCP-055の収容室に入ることができ、観察でき、頭の中や紙にノートをとれ、スケッチもでき、写真も撮れ、さらには音声/映像の記録もできます。こうして得られた広範囲な記録は保存されています。しかし、SCP-055の物理的外観についての情報は観察の後すぐに"頭から漏れ出て"しまいます。SCP-055を説明する指示を与えられた被験者はそのあと気がそれて、指示への関心がなくなってしまいます。またSCP-055を撮影した写真の模写を指示された被験者はどんな見た目の写真か覚えておくことが出来ず、実験を監督した研究者も同様の状態になります。SCP-055を有線式カメラを通じてずっと監視していた警備員は、そのシフト後に疲れ果てた状態になり、数時間前の出来事について事実上の記憶喪失に陥りました。

  • 誰の権限でSCP-055の収容室が建設されたのか、なぜこの方法で建設されたのか、あるいはどのような目的で前述の取扱方が定められたのか、といった情報は不明です。

  • SCP-055の収容室へは簡単に進入できるにもかかわらず、全てのサイト-19の職員はSCP-055の存在について尋ねられると知らないと答えます。

これらの事実は、このファイルを偶然読んだ人物によって定期的に再発見され、多大な不安を引き起こします。しかし、長くとも数分すれば忘れ去られてしまいます。

大量の綿密なデータがSCP-055から記録されましたが、研究はできません。

少なくとも1度、SCP-055を破壊する、あるいはサイト-19から別の場所へ移送しようとした試みが存在しますが、不詳の原因により失敗しています。

SCP-055は重大で現実的な脅威を引き起こす可能性があり、実際に多くの職員を殺害してきた可能性がありますが、我々はそれを知ることができません。間違いなく多大なミーム的/心理的脅威が存在しており、それゆえKeterクラスに分類されています。

我々誰もがこの存在を知りながら、誰もが真相を知りません。今はそれしか。

出典

本家様


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