全国日蓮宗青年会

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最近の記事

想像していなかった未来 ~どうしてお坊さんになったんですか?~

今回はnoteのコンテスト・コラボ企画にも参加しながら連載を務めたいと思います。現在募集中の『#想像していなかった未来』について書いていきましょう。 その前に、企画のタグで初めてこのアカウントにたどりついた方のために少し自己紹介。 日本の仏教には数多くの流派(宗派)があります。日蓮宗の青年僧の集まりで「全国日蓮宗青年会」といいます。 今年の9月から隔週でnote連載を始めたところです。 お坊さんといえば有難いお話をするお説法のイメージが強いかもしれませんが、カジュアルな文

    • 人は何度でも生まれ変われる

      皆さん、こんにちは。 第5回は宮崎県より吉田が務めます。 皆さん、人は死んでから生まれ変わるのだと思っていませんか? 人は苦しい、辛い、逃げ出してしまいたいと思い、「今」を生きることを諦めて来世や未来に期待するものです。 時は鎌倉時代。人々は天災、そして大飢饉により大変苦しんでいました。 この鎌倉時代の「大飢饉」では天候不順による農作物の収穫量の減少のため、わずかに残った備蓄穀物を食べ尽くし、全国的に餓死者が続出しました。厳しい飢餓で人々は死に絶え、人口の3分の1が失われ

      • 亡くなった人に会える場所

        はじめまして。連載4回目を務めます岡崎と申します。 御会式の時期を迎え季節もすっかり秋の様相ですが、私にとっては今年の夏の暑さがまだ記憶に新しいところです。といいますのも我が町太宰府市は今年、連続猛暑日と年間猛暑日の二つの項目で全国史上最多記録を更新したのです。すっかり暑さで有名になった太宰府で、「今年のお盆は暑さがあまりにもすごいので、お墓参りを断念した」というお声を聴きました。 お墓にまつわる問題には様々な意見があります。そのためハッキリとした正解というものはありませ

        • 目には目を、歯には歯を

          皆様はじめまして。 連載第3回をつとめます、小寺亮佑と申します。 「目には目を、歯には歯を」という言葉、ご存知でしょうか? 一般的には“やられたらやられた分だけやり返す”というような意味で認知されているようですが、そもそもこの言葉は紀元前1800年代に制定された、ハンムラビ法典という法律に出てくる言葉です。 その条文の中で「目には目を歯には歯を」という言葉は、当時のいきすぎた報復行為に制限をかけるべく、受けた被害と同等の仕返しにとどめ、それ以上のことをしてはならないという

          「修行ってきびしいの?」

          新連載!noteの第2回は大木が務めます。 冒頭に挙げたこの質問ですが、私自身も檀信徒の皆様や友人から尋ねられたことがあります。皆様が考える「修行」とは、どんなものでしょう? 例えば、滝に打たれる、長時間お経を読む、座禅を組んで瞑想する、といったところでしょうか。一言で「修行」と申しても、色々な種類があります。仏教や神道、宗派によっても異なりますし、必須とされるものもあれば、個人の意思で自ら志願して臨むものもありますが、やはり「修行」=厳しい というイメージが根強いようで

          「修行ってきびしいの?」

          note連載はじめます

          はじめまして。 私たちは全国日蓮宗青年会という、なにか大それた集まりのような会の名前ですが、つまるところ『日蓮宗の若いお坊さんの集まり』です。 今までこのアカウントではイベントの宣伝くらいしか使っていませんでしたが、これからは『自然体な』お坊さんの文章を楽しんでいただく場にしたいです。読んだ感想や「スキ」などは、私たち書き手の励みになります。ぜひお気軽に関わっていただけたらと思います。 そして、書き手は5名います。それぞれ面白い視点を持ったお坊さんで個性ある文章を楽しん

          note連載はじめます

          4/21伝道担当委員会×オンライン行学道場 「御首題・御朱印の歴史と実践」のご案内】

          近年、御首題、とりわけ御朱印ブームに後押しされる形で、多くの寺院に、御首題・御朱印を求めに参拝される方が増えています。 寺院活性化の兆しを感じる反面、私たちが御首題・御朱印について体系的に学ぶ機会はほぼなく、それぞれの寺院などの方針によって思い思いの形式で書かれている現状があります。 それぞれの御首題・御朱印の形式があるとしても、その中で、私たちが御首題・御朱印を行う意義は何か、またどのように実践していくべきなのか、共に学びを深める余地が残されていると感じます。 実際に

          4/21伝道担当委員会×オンライン行学道場 「御首題・御朱印の歴史と実践」のご案内】

          10/28スタート!リレー式連続講座「御遺文で学ぶ日蓮聖人の人物と教え」のご案内

          行学道場では、今期、オンラインの講座・研修を多く企画しております。 今回は、リレー式連続講座「御遺文で学ぶ日蓮聖人の人物と教え」を開催致します。 我々現代の日蓮門下が、より直接的に日蓮聖人の教えに触れる手段といえば、日蓮聖人が遺された、いわゆる「御遺文」を紐解くことに他なりませんが、御遺文の内容を深く読み解くための手段や機会は、身近にはあまり多くないのが実情です。 本講座は、高森大乗先生、木村中一先生、岡田文弘先生、3名の講師によるリレー形式の講座で、御遺文の読解を切り口と

          10/28スタート!リレー式連続講座「御遺文で学ぶ日蓮聖人の人物と教え」のご案内

          令和3年度 オンライン行学道場 事例に学ぶ講座「寺院の情報発信を探る」(デジタル編)のお知らせ

          【開催趣旨】  寺院運営において、私たちはインターネットやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス、Facebook、Twitter、Instagram、LINE等多岐にわたる)をどれだけ活用できているでしょうか。  近年では、コロナ禍も相まって、若年層のみならず高齢者に至るまでSNSの利用率が上昇しているとの調査や、SNSが情報収集やコミュニケーションの主体となり、SNSの情報をきっかけに行動を選択する利用者も増えているとの調査もあります。  もはや、その影響力はマスメデ

          令和3年度 オンライン行学道場 事例に学ぶ講座「寺院の情報発信を探る」(デジタル編)のお知らせ

          令和3年度 オンライン行学道場 事例に学ぶ講座「寺院の情報発信を探る」(アナログ編)のお知らせ

          私たちが日ごろ、檀信徒の方や近隣の方に情報を伝えるツールといえば、寺報や掲示板、教箋などがありますが、こうしたツールをどれほど活かせているでしょうか。 面と向かって話をすることがはばかられる時代だからこそ、寺報などのアナログなツールにはまだまだ新しい可能性が眠っているともいえます。 そこで今回は寺報作成講座などもされているライターの杉本恭子氏を講師に招き、寺報作成の方法や情報発信の方法を学びたいと思います。また、それに加え、既に掲示板や教箋等を効果的に用いられている教師の方に

          令和3年度 オンライン行学道場 事例に学ぶ講座「寺院の情報発信を探る」(アナログ編)のお知らせ

          令和3年度 オンライン行学道場 「宗務行政を知る」(伝道部編)のお知らせ

          皆さんは、我々寺院や教師を支える宗務行政がどのように運営されているかご存知でしょうか。  包括宗教法人「日蓮宗」の宗務行政の多くは、日頃、東京都大田区池上に所在する日蓮宗宗務院の各部署にて、主に日蓮宗教師の方々が担っています。 宗務院では、日蓮宗寺院・教師と密接に関わる業務を行っているものの、個々の寺院・教師にはその情報が届きづらいことも事実です。日頃どの部署が何を行っているか見えず、寺院・教師にとって便利なシステム、ツール等があっても、その存在すら伝わっていないものもありま

          令和3年度 オンライン行学道場 「宗務行政を知る」(伝道部編)のお知らせ

          明日から使える実践講座「弔いの現場で、寺院だからできること。」

          【趣旨】  全国日蓮宗青年会のオンライン行学道場、今回は、オンライン上で、明日から使える実践講座「弔いの現場で、寺院だからできること。」を開催させていただきます。  寺院に携わっていると、日々の法務で、葬儀・法事をはじめ、ご家族と死別した方など、別れの現場、弔いの現場に直面することも少なくありません。  そのようなとき、あなたはどのような言葉をご遺族にかけるでしょうか。  相手の悲嘆(グリーフ)が計り知れないからこそ、心情を汲みきれず、結果としてかける言葉を誤ったり、あるいは

          明日から使える実践講座「弔いの現場で、寺院だからできること。」

          令和3年3月26日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          全国日蓮宗青年会のオンライン行学道場、10月から“基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」”全6回の連続講座を行います。 身延山大学特任講師の岡田文弘先生をお招きして、近年の研究も踏まえ、『法華経』を今一度読み直し、改めて『法華経』の世界に迫る機会を設けたいと思います。 お申込みいただいた回は、ご都合によりご欠席となっても、後日動画により講座の視聴が可能です。ぜひご参加ください。 【概要】 日 程:令和2年 10月23日(金)第1回 序品・方便品を読む 11月20日

          令和3年3月26日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          令和3年2月26日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          全国日蓮宗青年会のオンライン行学道場、10月から“基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」”全6回の連続講座を行います。 身延山大学特任講師の岡田文弘先生をお招きして、近年の研究も踏まえ、『法華経』を今一度読み直し、改めて『法華経』の世界に迫る機会を設けたいと思います。 お申込みいただいた回は、ご都合によりご欠席となっても、後日動画により講座の視聴が可能です。ぜひご参加ください。 【概要】 日 程:令和2年 10月23日(金)第1回 序品・方便品を読む 11月20日

          令和3年2月26日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          令和3年1月22日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          全国日蓮宗青年会のオンライン行学道場、10月から“基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」”全6回の連続講座を行います。 身延山大学特任講師の岡田文弘先生をお招きして、近年の研究も踏まえ、『法華経』を今一度読み直し、改めて『法華経』の世界に迫る機会を設けたいと思います。 お申込みいただいた回は、ご都合によりご欠席となっても、後日動画により講座の視聴が可能です。ぜひご参加ください。 【概要】 日 程:令和2年 10月23日(金)第1回 序品・方便品を読む 11月20日

          令和3年1月22日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          12月25日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】

          全国日蓮宗青年会のオンライン行学道場、10月から“基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」”全6回の連続講座を行います。 身延山大学特任講師の岡田文弘先生をお招きして、近年の研究も踏まえ、『法華経』を今一度読み直し、改めて『法華経』の世界に迫る機会を設けたいと思います。 お申込みいただいた回は、ご都合によりご欠席となっても、後日動画により講座の視聴が可能です。ぜひご参加ください。 【概要】 日 程:令和2年 10月23日(金)第1回 序品・方便品を読む 11月20日

          12月25日(金)【オンライン行学道場 基礎強化の学問講座「いま、『法華経』を読み直す」連続講座のご案内】