![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148238955/rectangle_large_type_2_2b58b7f215de3aafc7c36f45866f6ea4.png?width=1200)
【HSP】マンション高層階に住めなくなった理由
十数年前、ダンナと結婚するときに、頑張ってマンションを購入した。12階に住んでいたのだが、あることが気になりだして高層階に住めなくなってしまったのだった。
引っ越しを考えるほど気になりだした事とは…
寝室のベッドで寝ている時、「私はいま、11人の知らないおじさんと縦に並んで寝ている」というイメージから始まった。
イケイケモードでマンション買ったが…
購入したマンションは14階建てで、1フロア2邸のみという細めの建物。最上階はペントハウス仕様となっていて1邸のみ、1階はエレベーターエントランスだった。
交通量の多い大通り沿いに建っているが、繁華街・オフィス街にも近く便利なロケーション。当時「バリバリ働くぞー」というイケイケモードのせいで、名古屋市の中心に近いマンションを買ってしまった。
しかし住んで2年ほど経ったころ、私は職場を退職した。仕事をかなりムリしてたことと、そのせいか体調不良になったためだ。「しばらくはゆっくり休養しよう」と思って昼寝もよくするようになったのだが・・
家で過ごす時間が増えると「ここは療養には全く向かない」ということに気がついた。フルタイムで働いてた時はあまり気になってなかった騒音や、交通量の多さなどがストレスに感じ始めたのだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1721723358657-U1Lku4dPKc.jpg?width=1200)
おじさんミルフィーユ
「家で何かリラックスできることをしよう」といろいろしてる中、イヤホンをして誘導瞑想のCDを聴き、イメージしながら頭と体を休めることにハマっていた。
必ずと言っていいくらい、寝る前は誘導瞑想を聴いて、リラックスしてから寝ていた。その中に「グラウンディング瞑想」というのがあった。
イメージで「足の裏などから地面に向かって意識を伸ばしていき、そのまま地球の中心まで伸ばし、根っこをはるイメージで地球としっかりつながる…」(そんな感じだった)
しかしここは12階。意識が地面に到達するまでに40メートルはある。その40メートルをイメージで進んでいる時、ふと思った。
「下の階、10部屋を通り抜けないことには地面に到達できないな」
地球とつながらなくてはいけないのに全然関係ない思考が回り始める。
・このマンションは1フロア2邸のみ…
・私が住んでる西側Aタイプは、どの階も間取りが同じ…
・「主寝室」はベッドの置き方がほぼ限られている…
・おそらくみんな同じ場所にベッドを置いてるだろう…
であれば、私が意識を真下に下ろして地面に到達する際、「私の意識の根っこ」は下の階の人たちを貫いているのではないか?
知らない人たちの体を通り抜けてる感じがしてハッとする。
さらに妄想は止まらない。
「この天井の上から、たった1メートルくらい上にも知らないおじさんが寝ていて、私の下にも知らないおじさんが寝てるんだ…」(おじさん以外も寝てるだろうけど、おじさんで想像は展開する)
![](https://assets.st-note.com/img/1721726425419-fciDCnjI3O.png?width=1200)
じゃあ、じゃあ、
マンション西側Aタイプの寝室をスケルトンで見たら、3メートル感覚でおじさんが寝てるって事?(イメージする)
積み重なったおじさんに挟まって寝てるってこと??(イメージする)
ハアハア…
ダメだ…
もう気にせずに寝られない
私はマンションの見えない構造(おじさんミルフィーユ)まで見切ってしまった。。
「そんなことは当たり前よ!そういうものよ!だからどうだっていうのよ~!」などと、どれだけ頭で常識的に考えようとしても「なんかイヤ~」という理屈のない無垢な感覚が湧き上がってくる。
一度気がつくと、もう元には戻らない。
今後このイメージが常に、脳のメモリのいくらかを食ってるのだ。
40メートル上空で寝てるのかあ・・・
さらにいうと単純に「40メートル上空」で毎日寝ることまで不安になってきた(笑)
ここまでくると、繊細というより不安症、病的である。
西側Aタイプの主寝室は、窓がある壁にベッドの頭側を付ける配置でないと、クローゼットやドアが開けられない。そして窓の向こうは大通りである。(ベランダなし)
「寝ている頭の数十センチ向こうは40メートル上空。落ちたら死ぬ。」
よせばいいのにそんなイメージが離れない。
これだけでもちょっと落ち着かない。
![](https://assets.st-note.com/img/1721870430692-i9yI9LT6Uq.png)
「気にしい」も高じると迷惑
ちょうどそのころ、生活習慣の違い(夜更かし・エアコン・イビキ等)から「寝室は夫婦別室にしよう」となった。寝室は窓を二重窓にリフォームしていたので(騒音対策)、私は寝室をもらい、ダンナは自分の部屋にベッドを移動した。
私もベッドの配置を変えた。窓からベッドを離したので、部屋のど真ん中にドーンと置くことになった。結果、寝室はクローゼットは完全には開かず、ベッドと壁の狭いスキマをカニ歩きすることとなったが、かなり気が楽になった!。°(°´ω`°)°。
「繊細」「気にしい」も高じると迷惑だということも自覚している。。
分譲マンションを購入してたから、すぐには引越しできないし。。泣
しかし奇跡的にダンナも「知らんオッサン10人の上かあ…」と、共感的な態度を示してくれた。
あとダンナは「災害時困るかな」という懸念があったらしく「ゆくゆくは引っ越ししよう」ということになった。
ここに住んでいた時に東北大震災があって、名古屋もあまりないぐらい揺れた。その日ダンナは歩けないぐらいのひどいギックリ腰をやっていて、仕事を休んでベッドで寝ていた時だった。
私は外出中だったが、ダンナはマンション12階の揺れを体験し「めっちゃ長く揺れてて怖かった」そうだ。「細長いマンションだし折れそう!」ぐらいに感じたが、歩けないし、エレベーターは止まるし、本当に避難が必要になった時、どうしようもできなくて怖い、と強く思ったそうだ。
そんないろいろもあって、そのマンションには9年ほど住んだのち、売却して引っ越しました。今は必死の思いで戸建てに住んでます。
(`・ω・´)カツカツデス
自分が、寝る環境や騒音にそこまで左右されるって知らなかったのよね。実家はボロいけど戸建てだったし、賃貸に住んだ時も低層階だったから。。住んでみないとわからないね。
2024.07.23
地球に来てから18,582日目(50年目)
ちきゅうレポート:気になりすぎる性格のせいでマンション売却とか引っ越しとかしんどかったす…高いところからの景色はとても気に入ってたんだけどな。遠くのビル街や、夕暮れ時の空のグラデーションなんて日常的に神がかってたんだけどなあ。でも「住む」のは向いてないんだなあ…