湘江怨(湘妃怨)1
中国古代の五帝の一人・堯には二人の娘がいました。長女の名を娥皇、次女を女英と呼びます。
堯帝はある時、舜という若者が親孝行であるという噂を聞きました。
彼を召し寄せて話をしたところ大変気に入り、二人の娘を嫁がせて舜という人物が如何ほどのものか試してみることにします。
やがて二人の娘は舜のように慎み深くなり、また倹約に勤しんで、舜を助け、仲睦まじく暮らすようになりました。
堯帝は彼を信頼して様々な行政を任せます。舜はどれもよく治め、そして堯帝の死後、舜が帝位を受け継ぐことになり