黄鶯吟
黃鶯,黃鶯,金衣簇。
雙雙語,桃杏花深處。
又隨煙外遊蜂去,恣狂歌舞!
黄鶯さん、黄鶯さん、金の衣たちさん。
満開の桃杏花奥深く、おしゃべりすれば、
蜂さんと一緒に外へ遊んで、自由気ままに歌って舞い踊る。
『黄鶯吟』は曲名を『開指黄鶯吟』とも言います。
開指というのは、指慣らし或いは初めて弾くという意味で、私の通っている古琴教室では一番最初に習う曲となっています。
歌詞は春を表現する言葉が並んでいます。春爛漫の景色の中で、黄鶯がうららかに囀って踊っている様子は、晴れやかな気分を彷彿とさせますね。
単調な指の練習を学び終えて、初めてちゃんとした曲を弾く時は、私も歌詞のようにルンルン気分だったのを覚えています。でもでも、簡単な曲だからこそ、上手く弾くのが難しい。。。未だに人様には聞かせられません!
この曲は南宋末の陳元靚が編纂した『事林廣記』に記載されています。
南宋末は、日本で言えば鎌倉時代でしょうか。800年程前の琴歌が現代でも聞けるというのもすばらしいですが、当時の人々が春をイメージする曲を弾いて歌っていたということは、人々の生活は良いものだったんだなと感じます。
引用元
・弦耕琴社 古琴教材【一】
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