「インサイド・ヘッド2」 映画感想
※映画 「インサイド・ヘッド2」のネタバレ含みます
夏休みももうすぐ終わりということで、
夏の思い出作りに家族で「インサイドヘッド2」を観に行った。
あらすじは
どんな感情も、きっと宝物になる―ディズニー&ピクサーが贈る、あなたの中に広がる<感情たち>の世界。
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。
「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」―シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で、ライリーは自分らしさを失っていく…。彼女を救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた―。
インサイド・ヘッド2:公式サイト
ライリーの中にある ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの5つの感情は ライリーの成長を見守りながらライリーと生活を共にしている。
ライリーの感情の中心であるヨロコビは ライリーの嫌な思い出は遠くへ捨て去り 「私は善い人」というライリーらしさを作り上げてきた。
反抗期、引っ越しなどの大きな試練を乗り越え(前作インサイド・ヘッドより)ヨロコビいっぱいに育ったライリーは 、もうすぐ高校入学を控える 13歳となる。
そんなライリーは、現在、親友ブリーとグレイスと共にアイスホッケーに夢中だ。
アイスホッケーの試合を見ていた高校のコーチから 3人は、アイスホッケーキャンプに招待される。
そこで ライリーはこれからも3人でアイスホッケーができると大喜びするが、親友2人は別の進路を希望していることを知る。
変わっていく友人関係 新しい環境 自分の知らない世界に触れ 戸惑うライリー。
そんな中、ライリーの頭の中にある司令部の「思春期アラーム」が突然鳴りひびき、そこへシンパイ、イイナー、ハズカシ、ダリィといった4人の新たな感情が現れるのだ。
ライリーの感情は シンパイを中心に動いていく。
「高校にいって一人ぼっちになったらどうしよう」
「ダサいと思われたらどうしよう」
「失敗して恥をかいたらどうしよう」
というように 最悪の事態を想像して 先回りしてごまかしたり、
周りに合わせて、自分の好きなバンドグループを皮肉るような態度をとってしまう。
シンパイが暴走すればするほど、ヨロコビは居場所がなくなっていく。
シンパイは ライリーが新しい環境で上手くやっていくには、
「ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ」は必要ないものだと、閉じ込めてしまう。
そして シンパイは「私は善い人」という ライリーらしさの花も、これからのライリーには必要ないと感情の沼へ放ってしまう。
ヨロコビ達は「私は善い人」というライリーらしさを取り戻してもらうために、シンパイ達が牛耳る司令塔に戻ろうと奮闘する。
ライリーはシンパイをはじめとした複雑な感情のコントロールが出来ず
困惑する。
シンパイが焦れば焦るほど 状況はうまくいかない。
ライリーは「私はダメ」という感情で頭がいっぱいになる。
ライリーは
「自分はアイスホッケーチームに選ばれないかもしれない。」
という焦りから最後の大切な試合でスタンドプレイを繰り返した上、反則をしてしまう。
パニックになったライリー。
頭の中のシンパイの暴走が止まらなくなる
そこで 司令塔に戻ってきた ヨロコビ達
ヨロコビは 「私は善い人」といライリーの花を戻そうとするが
そこで 気がつくのだ。
今まで忘れようとしていた、
悪い思い出や それから生まれる負感情も 大事な 自分の感情なんだ。
どんな感情も大事な自分の感情
いろんな感情を抱えながら 自分らしさは
自分で見つけていくんだ!
映画はだいたい こんな内容だった。
13歳までのライリーは 自分がどうしたいか の感情 が中心で
思春期以降のライリーは 相手からどう見られるか の感情が中心になっていくのだと感じた。
思春期から生まれる複雑な感情。
感情が大げさになったり、コントロール不能になったりして 後悔したり、恥をかいたりする。
こんな 直視したくない ドロドロとした感情ですら 大事な自分。
そんな自分を 全部抱きしめながら
自分らしさ を作っていくのが 思春期なのか と感じた。
私は 映画のしょっぱな、ライリーが教室でコインをこぼした子を助けた場面から 涙腺崩壊し、その後、涙は垂れ流し状態だったが、
ライリーと同世代の息子はすまし顔で観ていた。
なにか心に響いていたら 嬉しいのだが…。
最期に ライリーが両親に合宿の感想を聞かれるシーン。
合宿の出来事を話そうとしたライリーだったが 頭の中に ダリィが出てきて
「よかったよ」の一言で済ませてしまう。
息子と私の日常とまるかぶりじゃないか。
今後、息子の返答が 一言で そっけなかったとしても
ダリィ発動してると思って 多めにみようかな。
思春期の息子との向き合い方も 考えさせられる まさに今の我が家にぴったりの映画だった。