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お酒は筋肉クラッシャー

みなさん、お酒は好きですが?

仕事がひと段落した後の酒は脳みそが吹っ飛ぶくらい美味いですよね。
酒は太るって分かっていてもやめられません。
しかも居酒屋の料理って何であんなに美味しいんでしょうか?

また〆のラーメンも美味いですよね。
居酒屋から出て、ちょっと酔いが冷めてくる絶妙な距離に家系ラーメンが鎮座して、吸い込まれるように店内に入って麺を吸い込んでしまいます。

太らせにきているとしか思えません。

そこで今回は戒めとしてアルコールが筋肉に与える影響を見ていきたいと思います。(どうせ止めないんだけどね)

アルコールは筋肉クラッシャー

まずはアルコールが体内でどのように暴れ回っているのか見ていきます。

アルコールを摂取すると、すぐに肝臓で代謝されエタノールに分解されます。

名前は似てますがメタノールではありません。メタノールは人体に有害で、体内に取り込むと代謝によって蟻酸を生成するため、飲用すると失明や代謝性アシドーシスに至る危険性があります。
ロシアでメタノール密造酒を飲んで亡くなった事件が記憶に新しいですね

コロナでお馴染みのエタノールですが、エタノールは毒性が高い物質です。
そのため体は最優先してエタノールを害の少ない他の物質に分解しようとします。

しかしアルコールの代謝を優先するあまり炭水化物や脂質の代謝を阻害してしまうのです!

筋繊維は破壊と創造を絶え間なく繰り返しています。

筋肉を増やすには、食べ物に含まれるタンパク質を代謝して筋肉にエサをあげないといけないのですが、アルコールを摂ると「筋肉を作れ!」というシグナルが阻害されます。
さきほど紹介したようにアルコールの代謝が最優先されて、他の栄養を分解するのを後回しにしてしまうからです!

よってタンパク質が分解された物質であるアミノ酸の量が減るため、結果的に筋肉は減少してしまうのです!

さらにアルコールはインスリンの効き目を低下させます、(インスリン抵抗性といって標的臓器のインスリンに対する感受性が低下し、その作用が鈍くなっている状態を意味しています。)

インスリンは筋肉を合成する作用、また筋肉にエネルギー源の炭水化物を送り込む作用があります。
しかしアルコールはインスリンの効き目を鈍化させてしまうので、筋肉の合成、また回復を損なってしまうんですね。

ボディビルダーがアルコールを避ける理由が分かってきました。

テストステロンレベルを下げる

テストステロンはいわば漢のホルモンで、漢のすべてを創り上げています。
前の記事でテストステロンについて詳しく書いたので読んでみてください!

アルコールの濃度が急激にあがったり、また慢性的に高い場合とテストステロンの濃度を下げてしまいます。
メカニズムは完全には解明されていないんですが、アルコールはテストステロンを分泌する細胞にダメージを与え、また炎症を起こしテストステロンの分泌を抑制するというのが定説です。

コルチゾールを分泌する

コルチゾールは身体がストレスを感じると分泌されるホルモンで、筋肉を分解するホルモンで全トレーニーから嫌われています。

アルコールを摂取するとコルチゾールの濃度が上昇してしまうので、せっかく大切に育てた筋肉ちゃんが分解されてしまうのです。

さらにアルコールが代謝される過程で活性酸素というとても反応性が高い、当たり屋のような物質が生成されます。

活性酸素は脳や血管、皮膚の酸化,細胞へのダメージを与えて、がんの発生原因や老化の加速、抵抗力の減退、生活習慣病などの様々な機能障害を引き起こします。

最後に

とにかくアルコールは筋肉を破壊することが分かっていただけたと思います。
筋肉が減るだけでも一大事なのですが、アルコールは食欲を刺激し、糖質や脂質の代謝を阻害するので太りやすくさせます。

酒の美味しさの裏には無視できないネガティブな影響があります。

酒を飲むときはこの記事の事を思い出して頂けると幸いです。

乾杯。


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