見出し画像

本当は私らしく、堂々としていたいあなたへ(本を読んで考える:赤と青のエスキース)

「堂々としていればいいんだ。俺はレイの気高(けだか)い生命力を知ってるよ」

赤と青のエスキース 一章 金魚とカワセミより

「堂々としていればいい」
「あなたの生きる力を信じていますよ」

この2つの言葉は、私がカウンセラーとしてクライアントさんと接するときのベースにある信条であり、もともとは私自身がカウンセラーさんからかけていただいた言葉でもあります。

今回紹介する本は、「赤と青のエスキース」。
久々に、本当にいいなと思った小説で、最近ブックカウンセリング中にも紹介させていただきました。

冒頭の引用は、本書の主人公カップルの彼氏役であるブーが、同じく彼女役のレイに言った言葉です。
自分のいちばん身近な恋人から、こんな言葉をかけてもらったら。
どれだけ心強いだろうと、グッと胸に来るものがありました。

本書は4つの物語で構成され、その一つ一つが1枚の絵と「赤と青」というテーマを通してつながる形式で書かれています。

実際に、各章は下記のような、赤と青で対比するタイトルがつけられています。

一章 : 金魚とカワセミ
二章 : 東京タワーとアーツ・センター
三章 : トマトジュースとバタフライピー
四章 : 赤鬼と青鬼

赤と青のエスキース 各章のタイトル

1つ1つの物語に描かれるのは、自分にとっての大切なものを、つまづいたり、転んだりしながらも、なんとか大切にしようとする人たちです。

みなさんは、これだけは大切にしたいと思う、仕事や趣味、もしくは信念や価値観はありますか。
そして、この人だけは大切にしたいと思う、そんな人はいますか。

この物語を読んだときに、思い浮かぶこと。
それがあなたにとっての、切実な、大切なものの1つなのだと思います。

この本を読んだとき、別に読まなくても今このnoteを読みながら、もしなにか思い浮かぶものがあれば、どうかそれを大切に、あなたらしく堂々としていてほしいなと思います。
このnoteを読んでくれたあなたの、「生きる力」を、私は信じています^^

本書の冒頭部分が出版社さんよりnoteで公開されています。
気になった方はぜひそちらもご覧ください。


宣伝

ブックカウンセリングというサービスを提供しています。

カウンセリングに興味を持ち、資格を取得するなかで、カウンセリングと好きな本や読書と組み合わせて、誰かのためになれるようなサービスを作れないかなと思って、始めた取り組みです。

興味をもっていただけた方は、こちらのnoteをご覧いただけると嬉しいです。

余談ですが、この本は、普段アートとの関わりが少ない人にとっては、絵を理解するヒントになるかもしれません。

作中を通じて扱われる1枚の絵が、人々にどんなことを考えさせ、気づかせるのか
そういった観点で読んでも面白いと思います。

今は、芸術の秋でもありますもんね(笑)
ではでは^^


この記事が参加している募集

みなさんの温かいお心配り、ありがとうございます。 こちらでいただいたサポートは、このnoteの読者の方に還元できる用途に使わせていただきます。