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教員生活34年

今日は、日経新聞もお休み。ツッコみできない。何とか捻りだして書いてみる。お題「仕事について話そう」である。

私が新採用になったのは、平成元年。職場には、まだ「青焼き」なる複写機が存在し、教科の指導案も、タイプライターで作成するという時代。すぐに、ワープロなるものに取って代わられ、東芝製の Rupo なるものを自費で購入。数年も立つと、パソコンが台頭する。記憶媒体も、5インチフロッピー二枚を出したり入れたりしながら、教材を作っていた。一太郎Dashと呼ばれるソフトで英文入力したあと、スペルチェックし正しく綴りに直してくれるのを脅威的に便利だと思ったものだ。そうこうすると、ノート型のPCが普及を始め、こちらも自費で購入し、対応を始める。

平成も10年を超えると、パワーポイントなるものも扱うようになり、段々と複雑なことができるようになってきた。今は、職場のホームページ作成作業も、当たり前のこととなってきた。職場対応の自費購入のPCは何台になったろうか。それも、そろそろ終止符を打ちそうである。ChromeBookなるタブレットが配られ、授業でも使えるようにするとのことだ。

落ち着いて考えれば、所詮はただの文房具である。ただ、職場が揃えられなければ、自前で対応せざるを得ない。それだけでも、相当な投資額である。しかし、だ。裁判所は、残業代の支払いは教育現場にそぐわないという理由で、門前払いだ。

業務が等比級数的に増え続ける教育現場。しかし、職員加配は全く検討すらされない。ただただ通貨を発行したくないという理由で、ここまでブラックなものとなった。残業代は良い。自費で投資した分だけでも、返してくれないか。そして、分掌まで引き受けてくれる正規雇用の同僚をもっと増やしてくれないか。60過ぎると、一気に貧困の淵にたたさされるのだよ。わかるかい?

追記すると、監督から「来年度は、クラス担任も引き受けてくれないか…」だそうだ。人材不足が加速する。いい加減、積極財政で人件費を倍にしてくれ。そう、責任は文部科学省ではない。全ては財務省にある。

#仕事について話そう

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