「京都の風土」聖と俗が織りなす京都の歴史
京都の風土を勉強するにあたり、とても参考になったのが、宗教思想家梅原猛が、読売新聞→京都新聞で6年2ヶ月の長きにわたって連載したコラムをまとめた単行本『京都発見1〜9』全9冊。
著者自身『京都発見9』最後の寄稿で「黄檗宗の萬福寺と日蓮宗までたどり着けなかったのは誠に残念」とのことですが、70歳を過ぎて、80歳に至るまで毎週、文献を読んでフィールドワークしてインタビューして文章にまとめて、という作業を6年ちょっと続けてきたわけですから、本当にお疲れさま、というしかありません。