寞然と明瞭【自由詩】
静かに過ぎ行く日々の
慈しみに巫山戯たとしても
心溶ける情の細やかさよ
何時迄も幾千年先にも残って
その先の未来でも生きて
同じ時に居る意味の強さ
愉しいは何時も君の胸の中で
思い通りに成らない空模様
夢の中に描く命の輝きを
見詰める君に込めて願った
目に見えない寂しさは
永遠にある残照と共に沈む
生まれる花の麗しさに
真実を求めた心は辿り着く
そこには無い事を知りながら
忘れないで胸に響いたあの声を
大切な言葉を抱きしめたまま
例え彷徨う時を過ごしていても
空が晴れ渡った時の感動を
君は未だ知らないだけ
気付いてしまった私達の命を
もう騙す事は出来ない
日々起こる事象が悲劇でも
ここに居る奇跡で変えてみせる
暫く待てば夜明けが来た
君にも朝が来るから
昨夜の涙はもう拭えば良い
その手に握る輝きは光を放ち
生きる幸せはとても大切で
素晴らしいものだった
- 完 -