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独白【自由詩】





ー 相違のモノローグ ー





「私は今とても良い気分だ」





いつまでも

変わらない日々が

大事にしていた筈の

自分の想いを忘れさせる





「私はこの時間の空が好きだ」





その意識の片隅に

諦めた様に佇む私は

生きる事を不穏に感じ

目を閉じる事が増えて行った





「いつも感謝している人を感じる」





呼吸をする度

繰り返される時間と

知らない間に変わった景色に

拒まれずに一緒くたにされる





「この世で一番美しい時だと思う」





こんな想いをする為に私は

この星に生まれて来た訳ではない

私はただ見ていたいだけ

少しずつ変化して行くこの星を





「夢に想いを描くのは綺麗だ」





樹々から落ちる木漏れ日を

流れる川や押し寄せる海の畝りを

繰り返し昇り沈む太陽と月を

何よりも愛すべき人との大切な日々を





「愛に生きる事が全てだと思えるから」





辛く悲しい時間が長過ぎた

それも私自身の計画かもしれない

しかしこんなに独りぼっちでは

ただ夢に見るだけで終わってしまう





「もうあなたは一人ではない
   なぜなら私がここに居るから
     あなたはもう一人ではない…」








- 完 -






—-   A story aiming for a lost usual destination   —-




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