【詩】並日

あの空へと浮かんで　まだ知らなかったあの意味
雲の流れに寄り添えば　あの時あの夜の本当の君
淡いままの気配が満ちて　失われるみたいにして
いずれは陽の中に包まれる　砕けちる身体の先に
風が吹けばアネモネ　態々と哀しみを塗り付けて
水面に澎湃した波濤を産み　紺碧に雫を堕とした
木洩れ日は反射して揺れ続けた　不覚なシステム
投影された心が目覚めれば　いいからと諦めても
真に眠るその先の方に　未だに続くのを望む様に
耀いたばかりの星が瞬く　渇いた笑みが浮かべて
消滅した瞬間みたいに　記憶の欠片が突き刺さる
在った燦とした事も　緋にも似た魂が今になって
勿忘草色の残した物だと言う　尚執拗に激情する
愛した分は光る様相の中　過去を愛せないはずの
どうでもいいのだけれども　重ならないこの心は
次第に鮮明になって行く　決して醒める事は無い
無かった筈の明日の意味　そんな夢を今日も見る

あの空へと浮かんで
雲の流れに寄り添えば
淡いままの気配が満ちて　
いずれは陽の中に包まれる
風が吹けばアネモネ
水面に澎湃した波濤を産み
木洩れ日は反射して揺れ続けた　
投影された心が目覚めれば
真に眠るその先の方に
耀いたばかりの星が瞬く
消滅した瞬間みたいに
在った燦とした事も
勿忘草色の残した物だと言う
愛した分は光る様相の中
どうでもいいのだけれども
次第に鮮明になって行く
無かった筈の明日の意味

まだ知らなかったあの意味
あの時あの夜の本当の君
失われるみたいにして
砕けちる身体の先に
態々と哀しみを塗り付けて
紺碧に雫を堕とした
不覚なシステム
いいからと諦めても
未だに続くのを望む様に
渇いた笑みが浮かべて
記憶の欠片が突き刺さる
緋にも似た魂が今になって
尚執拗に激情する
過去を愛せないはずの
重ならないこの心は
決して醒める事は無い
そんな夢を今日も見る

まだ知らなかったあの意味　あの空へと浮かんで
あの時あの夜の本当の君　雲の流れに寄り添えば
失われるみたいにして　淡いままの気配が満ちて
砕けちる身体の先に　いずれは陽の中に包まれる
態々と哀しみを塗り付けて　風が吹けばアネモネ
紺碧に雫を堕とした　水面に澎湃した波濤を産み
不覚なシステム　木洩れ日は反射して揺れ続けた
いいからと諦めても　投影された心が目覚めれば
未だに続くのを望む様に　真に眠るその先の方に
渇いた笑みが浮かべて　耀いたばかりの星が瞬く
記憶の欠片が突き刺さる　消滅した瞬間みたいに
緋にも似た魂が今になって　在った燦とした事も
尚執拗に激情する　勿忘草色の残した物だと言う
過去を愛せないはずの　愛した分は光る様相の中
重ならないこの心は　どうでもいいのだけれども
決して醒める事は無い　次第に鮮明になって行く
そんな夢を今日も見る　無かった筈の明日の意味