日本リスキリングコンソーシアム発足!/リスキリングとは?
こんにちは、宮田です。
22年6月16日(木)、Google日本法人が主催し、当社エン・ジャパンを含む49団体が日本リスキリングコンソーシアムが発足しました。
日本では、21年の頭頃からリスキリングが注目を集めはじめて、耳にする機会も増えています。
日本においてコンソーシアムの発足も行われましたので、今回はリスキリングとは何か、またリカレント教育との違いや企業で行われているリスキリング施策についてお話したいと思います。
リスキリングとは?
まず、リスキリングとはどういう意味なのでしょうか?
AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)など、デジタル技術を中心にあらゆる分野で急速な変化がビジネス世界で起こっています。
同時に、これまでの通用していた知識やスキルが急速に陳腐化することも起こっており、企業間競争を勝ち抜くため、またビジネスパーソン個人が成果を出し続けるためにも、リスキリングが必要と言われるようになりました。
リカレント教育との違い
リスキリングと似ている言葉に「リカレント(教育)」があります。混同される方もいらっしゃるので、2つの違いを確認しておきましょう。
リカレント教育のリカレント(recurrent)とは「繰り返す・循環する」という意味です。
リカレント教育における循環とは、学校教育から離れた後も、個々人のタイミングで一時的に仕事から離れ、学び直し、仕事に必要な考え方やスキルを
向上させ、また仕事に戻る循環を指しています。
リスキリングが重きを置く点は、「将来も引き続き仕事を通じて価値提供をおこなうために、必要なスキルを学ぶこと」です。リカレント教育と比較すると、仕事から離れることは前提としていないことが大きな違いです。
企業のリスキリングへの取り組み
現在、企業はどのようなリスキリング施策を行なっているのでしょうか?
多くは「デジタル人材(IT・DX・AI領域)」を育成する施策を行なっています。
具体的には、e-ラーニングを活用したAIリテラシー向上の学習機会の提供、社内公募によりデータサイエンティスト研修の実施、社外から有識者を招きデジタル研修や全従業員向けIT啓発イベントの開催などです。
リスキリングは必ずしもデジタル人材を育成することではありません。将来も引き続き仕事を通じて価値提供をおこなうために、必要なスキルを学ぶことが大切です。
たとえば、エン・ジャパンは『CareerSelectAbility®=キャリア自己選択力®(7つの考え方×20の能力×4つ環境で構成)※』という考え方のもとに、どのように考え方やスキルを伸ばしていけばよいかを、社内外に示しています。
スキルギャップを可視化する、学習環境を整える、スキルを評価できる基準を設ける、こうした仕組みによって社員のリスキリングを促せるようにできると、一過性のリスキリングにはならないでしょう。(執筆者:宮田)
※エン・ジャパンが大切にしている考え方「CareerSelectAbility®=キャリア自己選択力®」については、下記リンク(PDF資料)をご覧いただければと思います。