週刊小売業界ニュース|2023/10/23週
2023/10/23週(10/21-10/27)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!
🇯🇵明治/パッケージから多言語対応の情報サイトにアクセス
記事では、インバウンド需要に基づいて、QRコード等にて明治全体の商品のことを知ることができるようにWebページを設けたとのことです。
最近はGoogle翻訳のアプリ内のカメラ機能でかざして言語をリアルタイムで閲覧できることもできますが、それを利用していない方などはQRを読み取ったりする機会も多くあるのではないでしょうか。
サイトを閲覧して大事だなと思ったことは、単に読み取った商品の紹介を掲載するのではなく、買い合わせや気に入った場合の帰国後の購買に繋げられるかだと考えています。
海外の方に向けたサイトとしては文字が多く、日本式なウェブサイトである点もどのように作用するのかも注視するべき点かと考えています。
◆QRを読み込んで閲覧できるサイト
🇺🇸🇯🇵Amazon、アメリカの最新倉庫にロボット5000台 ヒト型も実験
記事では、米国Amazonがロボットを中心とした物流センターを立ち上げたとのことが取り上げられています。
これからは物流など商品生産と消費の中間に立つ役割がどんどん自動化されていく流れが顕著になると考えます。
アメリカの場合は、将来的には(先日の記事で取り上げた)FTC=連邦取引委員会などの動きも注目すべきかと考えます。人件費削減などの結果Amazon側の利益率が上昇するわけですので、その金額を適切に生産者や消費者に還元しているのかという観点が今後の焦点となるかと考えます。
また、一昨日のニュースにて、日本でもZOZOが同様の取り組みを始めたことを知りました。
日本は米国に比べて、物流業における「人材不足」の解決方法としての側面が強いかと感じています。
我々の生活の血流となっている物流領域においてどのような進化が見られるか、また日本企業の強みが発揮できそうな当分野において日本は世界の中でどういう立ち位置となれるのかに注目が集まります。
🇺🇸ナイキはいかにしてイノベーション競争で遅れをとったのか
記事には、新興ブランドやデジタルの接点の弱さに伴い、あの大型企業のナイキですら将来が危うくなっている現状があると述べています。
このままいけば、「持続的イノベーションが破壊的イノベーションに負ける」形も考えられ、ナイキのここからの戦略に注目が集まります。
※「持続的イノベーションが破壊的イノベーションに負ける」の有名な例:製造業者は魔法瓶の性能を高めたり機能を増やしたりしていたが、「その場ですぐにお湯が作れる」という本来のニーズに寄り添って機能をシンプルにしたケトルという新しいソリューションに取って代わられることとなった。
私は扁平足であるため、できる限りガッチリとしてクッション性の高いナイキのランニングシューズを愛用していますが、そのようなニーズがない場合、たしかにわざわざナイキのシューズを選ぶ理由を見つけることが難しくなっているのかなと思っています。
また、マスメディアと若者の接点が希薄になり、若者が自分の好むコンテンツしか見なくなっているため、積極的にオンラインでの施策を実施したり、顧客の購買の接点に潜り込まなければ今までのようにナイキへの高い支持や純粋想起を保つのは難しいかなと感じています。
公式ウェブサイトを含め、抜本的な改革に踏み切れるのかこれからの展開に注目です。
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