2024年8月に読了した本の紹介
2024年8月が終わりました。
子どもの夏休みがある月で、プライベートは充実しつつも忙しかったです。
ただ、帰省中は読書がほとんど進まなかったですね。
今月読了したのは以下の2冊です。
それぞれ簡単に書評を書いていきます。
なお私の読書に関するポリシーが分かる記事をいくつか置いておきます。
どれか一つだけでも、読んでいただけると嬉しいです。
それでは今月もよろしくお願いします。
『物語思考』
私がnoteで記事をよく拝見している、アル株式会社の代表取締役、古川健介(けんすう)さんの本です。
この方、緩めの語り口ながら思考が(良い意味で)異質すぎて、記事を読むだけで大きな発見をもらえます。
私には
「この人、面白いな」と思った次の瞬間に、その人の著書を調べ始める
という癖があり、いつかこの『物語思考』も読みたいと思っていました。
正直に言いますと特に内容に強い興味はなく、
「けんすうさんの書く本がどんなのか気になる」という動機だけで読みました。
さて本書は、よくある「やりたいことの見付け方」系の本です。
ただ類書と明らかに異なる点として、本書は「自己分析はするな」と言っています。
その代わりに「キャラクターを設定して、物語を紡ぐように行動しろ」というのが主張です。
主張に説得力を持たせるための寄り道、すなわち外堀の部分が「けんすうさんならでは」という感じで、かなり良かったです。
第二章では「YAZAWA」、第三章では「バ美肉おじさん」、第四章では「ホリエモン」のエピソードが面白かったですね。
主張も新しく、それでいてちゃんと説得力もある。
ワークシートも(取って付けた感じは若干するものの)ちゃんと整備されているのは好印象です。
「自己分析系の本が合わなかった」経験のある人なら一読の価値アリです。
『段落論』
タイトルでビビッときました。段落論て。
「段落」だけで新書が一冊書けるんですかね?
そんな疑いから入った本書。
結果、とっても楽しく読めました。
「段落」と聞くと小学校のときに作文の授業で学んだことを思い出します。
本書の言葉を借りれば「改行一字下げ」というやつですね。形式的な面での段落、という意味で「形式段落」とも呼ぶようです。
ただ本書では、この形式段落以外にも様々な「段落」が出てきます。
形式段落、意味段落、絶対段落、相対段落、構造段落、展開段落、伝統的段落、先進的段落、図形的段落、必須段落、自由段落、小さな段落、大きな段落、読むための段落、書くための段落、聞くための段落、話すための段落、未来の段落。
読書記録を見ながら書き起こしてみましたが、さすがに多すぎ...。
でも知らない言葉を知るのが好きな私としては、続々と出てくる段落のラインナップに、終始飽きずに楽しめました。
著者は言語学者の方なのですが、本書のスタンスが「昔ながらの段落が脅かされている」ではなく、「段落がこんなに変わっちゃってるの、オモロイよね」だったのも良かったです。
もちろんnoteで文章を書くのにも役立ちますよ。
例えば「第十章 書くための段落」にはこんなことが書いてあります。
まとめ
2024年8月に読了した本を2冊、紹介してみました。
今月の読書体験は大きく上振れはしていないものの、どちらも毛色の異なる面白さがありましたね。
◆ 現在読み進めている本の一覧を載せておきます。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』、結構面白いです。
『「書く」って、どんなこと?』は私の大好きな「学びのきほん」シリーズの新刊ですね。同著者の前著『「読む」って、どんなこと?』は2年前に読んでかなり面白かったので、今回も期待しています。
紙の本に積読が増えてきたので、一旦9月でKindle Unlimitedは打ち切りにしていこうと考えています。
三冊以上は読みたいかな。
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今回紹介した自分の記事の一覧を改めて載せておきます。
リンクから記事に飛べますので、よろしければどうぞ。
普段は読書によって得られた知見を交えながら記事を書いています。
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それでは、また。
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