にと日記 21
1月22日、意外と良い天気。
年の瀬の空気感を微塵も感じること無く、めでたさも無いままズルズルと始まった新年は、ただの一度も冬を感じることも無いままダラダラと何処かへ行った。 今は、いつだ? 去年の今頃は、有無も言わさぬ捻じ伏せるが如き深雪に埋もれて、何やらかえって安らいだ諦めを感じながらも、陥落したハウスの下50cmにもぐずり込んでは野菜を引きずり出していたのだ。すっかり呆けた頭の中から、今やるべきでない様な思いつきがポロポロと溢れては二度と帰ることも無く消えて行く。落ち着け! 1月の次には2月があるのだぞ。当たり前だが。
毎年毎年毎年、12月に激務をねじ込んでアホになる。これがどうも、所詮、一過性のアホだとみくびっていれば、繰り返すことで悪化するらしい。脳からすれば、ある種のパンチドランカーみたいなものかも知れん。どうも最近、新年が明けっぱなしで、なかなか締まらない。 それでもそろそろ活動開始。ここまでの暖冬ならば、多少のフライングでも良さそうだ。
春夏野菜の苗床を、去年まで使っていたヤギ小屋の一画から、去年作り変えた農具小屋に移そうと思う。ヤギ小屋は近くて良いのだが、構造上日照が今ひとつ。その点、農具小屋はポリカ屋根で申し分無し。どうせだから、新しい育苗ボックスを作ろうか。
とりあえず、断熱材と合板と角材をサクッとカット。 が、二枚の合板のサイズが微妙に違う。数十円ケチって薄いやつを混ぜたからだ。まぁ、大きな影響はないはずなので今日のところはよしとする。
ここからダイジェスト。
分解しない限り、二度と運び出せない物を作ってしまった。万年床だなこりゃ。電熱線がきちんと作動する事を確認して、いつでも使えるように仕上げを一手間。
電熱線とは言いようで、正体は大昔のホットカーペットであるからして、温度差が実に甚だしい。農業用電熱マットは、サーモスタット無しの単体でも2万程もするので、後生大事にとってあるのだ。以前飼っていたウサギが噛み切ったコードを絶縁テープで巻いて使っているので、いつ息を引きとるか炎上するか気が気ではない。もう十分元は取れたろうから、いい加減見切りをつけないと痛い目に遭いそうだ。とはいえ、これを使う以上は、その温度ムラを和らげないといけない訳で、間に籾殻燻炭を挟むのだ。別に砂でも何でもいいとは思うだが。
明日でも種を蒔こう。 大寒波とか、言ってるが。
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