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10年間、我が子たちの発達支援、娘と息子の成長が教えてくれた支援の形:福祉事業管理サポートと成年後見へなぜ生かされているか?


突然、娘が笑わなくなり外に行けなくなった…

2013年、行政書士に合格し、行政書士しての新たな道を歩み始めようとした矢先、予想もしなかった出来事が私を襲いました。それは、娘の笑顔が突然消えた瞬間でした。

「なぜ?」「どうして私の娘だけが?」と、繰り返し自問したり涙したりする日々が始まりました――。

この経験は、私の人生と仕事に根本的な変化をもたらし、10年かけて私を支援者としての道へと導いていきました。

今、私は福祉事業管理職業務支援や成年後見人として、支援に携わっていますが、その根底には、娘や息子との支援経験があります。

小学校時代の変化と支援の始まり

娘が7歳のある日、「知らないおじさんににらまれて怖かった」と泣きながら帰ってきました。それ以来、娘は学校へ行くことを極端に嫌がるようになり、数週間後には外出すらできなくなり、わたし以外の人を極端に恐れるようになってしまいました。

小学校2年生の新学期から、私は2歳の息子を友人や保育所に預けながら、毎日娘の学校に付き添いました。授業中は支援員のように娘のクラスメートと話し、娘が安心して活動できるよう支援しました。

しかし、娘の不安を学校に説明した際には、「過保護だ」と取り合ってもらえないこともありました。

そのため、精神科の医師から娘はこういう特性があると理解を求めるよう電話を毎年、担任の先生にかけてもらうようにしました。娘が安心できる環境を整える努力を続け、秋からは給食以外は一人で学校へ行けるようになりました。

小学校5年生の宿泊訓練


小学校5年生になると、2泊の宿泊訓練が待ち受けていましたが、娘は「ママがいないと無理」と不安を訴えました。私は夜にこっそり宿泊先を訪れ、様子を確認するなどの支援を続けました。この経験を通じて、困難な状況でも適切な支援を提供する方法を学びました。

高校生になった娘の挑戦


高校生になった娘は、初めて行く場所に不安を抱き続けていました。絵の塾への通学時も、私と実際に一緒にルートを確認する練習をしたことで、一人で通えるようになりました。このような支援の「ひと手間」は、福祉事業における個別支援の考え方に通じているのではと感じてます。

娘には集中力があります。例えば、トランペットの練習に没頭し、演奏会で皆の前で演奏する機会を得るなど、彼女の成長において強い集中力が大きな力となりました。

大学生としての自立と私の学び


大学生になった娘は、教授とのメールのやり取りに戸惑い、私が一つひとつ教えることで自立できるようになりました。こうした支援のプロセスは、福祉現場や成年後見人支援における意思決定支援にも応用されています。

また、娘が必ずしも本心を言っているわけではないことに気づき、「本当にそれでいいの?」と問いかけることで、自分で選択する力を養うよう努めました。これは、成年後見人支援における基本方針となっています。

子どもを診る、精神科医の不足と早期支援の重要性


娘が7歳のとき、「パニック障害ではないか」と診断されるまでの道のりは長く、子どもを診られる精神科医の少なさに驚かされました。しかし、精神科受診は子どもの多様性を生かすための第一歩であることを実感しました。こうした早期支援の重要性は、現在の福祉事業支援や成年後見人業務にも反映され、支援方針として実践されています。

息子のADHD支援経験


息子は、現在、中学生です。
やりたいことがあると疲れてても極限まで活動してしまうため、何度も1週間動けなくなったり、喘息の治療を放棄しながら、テニスを続けたため発作が起きて、2週間学校を休んでしまったりと中学1年生の時は、月の3分の1は休んでしまうことを何回も繰り返していました。

中学1年生で、初めての定期テストに向けて塾の集団授業に参加しましたが、大量の宿題や早い授業の進行に圧倒され、モチベーションが低下してしまいました。息子のように、理解が追いつかないまま進む授業では成果が出にくいタイプの子もいます。そこで私は塾を一旦中止し、家で基礎的な勉強のルールを教えることにしました。

息子は意欲がある一方で、衝動性が強く、テニスの練習に誘われると熱中症の危険があっても行ってしまい、喘息発作を起こすこともありました。 

このような特性に対する支援を続ける中で、息子の支援方法の理解が深まりました。現在も、息子の衝動性や思い込みからくる生きづらさを解消するためにさまざまなことを伝え、息子が大人になって社会で活躍できるように支援を続けています。

私が目指す支援の形


娘と息子との経験を通じて得た経験や支援方法は、現在の福祉事業支援や成年後見人支援に直結しています。支援とは、相手の立場に寄り添い、可能性を信じて引き出すものだと思います。

これからも、我が子の成長を見守りながら、誰もが自分らしく暮らせる社会を目指しつつ、福祉事業がもっと良くなるよう、今後も、より深い支援を目指し、日々の業務に邁進し続けます。


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