山釜茶倶楽部1月の新春縁起茶会
この前のウルフムーンは、美しかった。
寒かったけど、夜に外に出たら、空気がピンと張り詰めて。
そんな1月の最終日。新春縁起茶会を開催しました。
2016年から月に一度、津田晴美さんに会いに行っていたんです。
私だけが聞くのは、もったいない!と思うことばかりで、
D_warehouseの誕生の際、HLLDリビングセミナーとして開催していただくことをお願いしました。
少しずつ、共感共有してくれる人が増えてきて、だけど、毎月の企画・告知・準備・運営に追われていたようにも思います。
私にとって「慣れ」とは、怖いもので・・・。「慣れ」に惰性が見え隠れしていたことを感じながら、見て見ぬふりをしていました。
と、ある別件で、技術より、知識より、大切なのは「想い」だということに立ち返る機会があり、
はっ!と。
私はリビングセミナーの何を大切にしていたのか。
人が集まることより、モノを買っていただくことより、学べることが私にとって何よりもの財産になる時間なのだと思い返しました。
そう思うと肩の力が抜け、(その時に、肩に力が入っていたのだと気づくほど無意識だった)主催者としての緊張感(いつもそんなに張り詰めていなくて、自分のことばかりだけれど)を手放せました。
前置きが長くなりましたが、
昨日の縁起茶会。
新春、お茶のある新しい暮らしの提案としてのお茶会。だけど、こんな状況なので、オンラインでの開催。事前にお申込みの方に、教材とテキストを送って。
お茶の淹れ方、お茶のお供の実演、今このような状況にあってこそ学びたい、平らかな気持ちで過ごす茶道のアイデア工夫を共有しました。
縁起の黒豆と、いく年月を経ためでたい昆布と、去年仕込まれた梅干しに高山で育った熱いお茶を注いでいただきます。
いや~昆布が絶品でした!!!問屋さんで5年寝かせて、さらに3年寝かせた上物!お茶を注ぐと、生の昆布かと思うほどの瑞々しさ。もちろん、熊本の黒豆も大山町の梅干しも震災で傷ついたけど復活した山椒の実もどれも口福。
お籠もり生活の状況下にあって、食の本当の贅沢の話に。
飲食店のように、コストを考えて価格を出して・・・ということがない家庭での料理は、とびきりの調味料・素材で最高のものを作って食べることができるという何よりもの贅沢。外でご飯を食べることが厳しい今、おうちご飯を幸せにする秘訣だと思いました。
昆布の出汁の取り方を教えてもらっているうちに、ご参加の方から、出汁講座をやってほしいとのリクエストをいただきました。
次回は、お出汁講座だな!
そんなご参加の面々も素晴らしく。
コロナウイルスの話から日本の、世界の大きな動きの目を作るのではないかと思えるような、ぞくぞくするリアルな話が飛び出しました。
山中教授の「新型コロナウイルス情報発信」も追っておこう。
https://covid19-yamanaka.com/
やりたいことにあふれる毎日。
だけど、追われず、落ち着いて。
心をしみこませながら、一つ一つ。
朝から冴えて、心地のよい週のスタートを切れそうです。
皆様もいい月曜をお過ごしください。