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娯楽があふれる世の中で、それでも「運動」をすすめたい。

こんにちは。運動が大好きな江川大士(ひろと)と申します!

僕は小学1年生から高校3年生までの12年間、サッカーをしていました。現在でもたまに社会人サッカーで活動しています。学生時代には、器械体操でコーチをさせて頂き、人に運動の楽しさを伝える魅力を知りました。これをきっかけに、運動を通して子どもたちに関わる仕事がしたいと思いました。

しかし当時はコロナの自粛期間です。採用面接がすべてキャンセルになったために一旦は断念。某靴屋の店員として過ごしました。コロナ禍の窮屈な日常で「やっぱり運動がしたい」という思いが込み上げました。そして子どもたちと関わってこそ自分も輝けると思い直し、転職を決意したのです。

現在は、株式会社Gotoschoolが運営する「子ども運動教室LUMO(ルーモ)」の指導員として、発達にトラブルがある子どもたちに日々関わっています。
子どもたちには、LUMOでの運動を通して、「挑戦することは楽しい」「日常生活のことは自分でできるようにする」「ルール、マナー、モラルを理解する」ということを学んでほしいと思っています。

そして、個人的な指導上の最終目標は「やりたいと思える運動や習い事を自分で見つける」ことです。今回僕は、僕が感じる運動の魅力と、子どもたちの運動習慣の課題について書きたいと思います!

幼稚園の頃の僕。走ることが楽しくてしょうがありませんでした!

運動は成長を促す。

いまの子どもは運動不足と言われますが、はたして、子どものせいでしょうか?

LUMOには、運動が苦手な子、嫌いな子、好きだけれど運動の機会がないという子が、たくさん通っています。そして通うほどに、確実に成長していきます。身体能力の向上はもちろん、相手の気持ちを考えて行動したり、こだわりの強さが穏やかになったり、さまざまな変化が見られます。運動が心身にもたらす影響は計り知れません。

しかしなかには、ずっとできなかった動きが、短期間でできるようになる子もいます。そういった子どもたちに共通している点が、運動経験の少なさや運動不足だと思います。

運動ができる・できないには、いろんな運動をしているか、いろんな身体の使い方を経験しているかが影響しています。何事にも当てはまりますが、知らなかった動きがいきなりできる人はめったにいません。でも、動き方さえわかれば、自ずと動けるようになります。そして習慣化すれば、子どもたちの苦手や嫌いを、得意や好きに変えることもできます。


運動不足は、子どものせいではない。

僕は、子どもたちの運動機会を減らしている大きな原因は社会環境だと考えています。

遊ぶ場所(公園)や時間(習い事や塾のため)の減少がすすんだことに加えて、スマホやゲームのような最新機器の登場という影響は多大です。場所を問わず、より気軽にゲーム、動画、SNSを楽しめるようになりました。

特に公園は、いろんな身体の動かし方を自ら学べる場所でした。大人の都合で遊具やボール遊びを禁止されて、本当にもったいないと思います。

また、いまの子どもたちがコロナ禍を経験していることも忘れてはいけません。コロナ禍の子どもたちは、運動機会を大幅に失いました。子どもが求めても、友達に会うことはおろか、外を歩くことすら許さない社会でした。

つまり、子どもは選んだわけでもなく、運動できない環境に身を置くことになったということです。運動が不足する原因は、子どもたちにあるわけではありません。

クマ歩きのスピードは子どもが一番! あっという間に駆け抜けていきます。


運動に夢中になることは、自分を認めること。

例えばゲームやSNSは楽しいです。
僕も、スマホのチェックをついついしてしまいます。

そして同時に、気が滅入ることもあります。自分以外の人物やキャラクターと比較してしまうからでしょう。こういった機器にむかう時間は、自分に向き合う時間ではなく、他人の目や日常を通した自分を見ることになります。うらやましがったり落ち込んでしまうこともあるでしょう。

反対に、自分の身ひとつで、思う存分走り切った後は、達成感や爽快感にあふれています。他者と比べることも、孤独や不安を感じることもありません。自分という一人の人間の感覚や感情を、ありのまま自分で受けとめるだけです。

だから運動に夢中になることは、自分を見つめたり、認めたりすることだと思うのです。人には、特に子どもには、そういった自己を肯定的にみる時間が必要ではないでしょうか。


最終的には運動を求める。

さて、大人はどうでしょうか。

かつて子どもだった大人は、いまの子ども以上に運動のすばらしさを知っているはずです。僕の子ども時代にスマホはなく、ガラケーで、いまほどゲームやSNSもすすんでいませんでした。コロナ禍のような事情もなく、公園で友人たちと自由にさまざまな遊びをしていました。しかし大人になると、仕事を理由に運動しなくなっていきます。運動が好きな僕でも気が乗らないときはあります。

そんな大人が、コロナ禍には、一斉に運動をしたがりました。
「運動不足が心配」という健康上の理由から、「汗をかきたい」「ただ動きたい」という衝動的な思いまで、運動する場所を求めた人であふれる事態になりました。運動習慣があった人はもちろんのこと、なかった人までが「運動したい!」と思ったのです。

そして、コロナ禍が過ぎさったいま、気軽に通えるスポーツジムが流行っています。かつてないほど多くの人が生活のなかに運動をとりいれたいと思っているのでしょう。退屈で窮屈だったコロナ禍を経て、運動の魅力を再確認したのです。

子どもの運動習慣は、大人が楽しく寄り添うことから。


子どもの運動習慣をつくりましょう!

僕の経験から紹介したことのほかにも、運動にはポジティブな要素がつまっています。運動で得られるメリットは、大人も子どもも同じです。

しかし、運動できる環境が当たり前ではなかった子どもたちは、その魅力を知らないかもしれません。子どもの運動機会を増やすには、子どもに運動の魅力を知ってもらうことが必要です。そのためには、やはり、運動の魅力を伝える大人の介入が不可欠です。

できれば、パパやママが子どもと一緒に運動を楽しむことがいいでしょう。LUMOの指導員は子ども以上に運動を楽しむことを心がけています。教える人が一番楽しむことで、楽しさが伝播するからです。パパママが楽しく動いてくれれば、子どもはもっと自然に楽しいと感じてくれます。

それでも、どのように運動をしたらいいのか、どうやって楽しむことを伝えたらいいのかと悩むパパやママは、ぜひLUMOにきていただければ嬉しいです。運動の魅力を全力で伝えます。子どもたちの運動習慣を一緒につくっていきましょう!

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