“心の疲れ”に気づいていますか?
こんにちは!児童指導員の射場と申します。
私は以前、パン屋に7年ほど勤めた後、カフェの店員、肉屋、魚屋、倉庫の仕分け作業に謎解き施設のスタッフなどを掛け持ちしていました。
現在は、株式会社Gotoschoolが運営する「子ども運動教室LUMO(ルーモ)」の児童指導員として、個性豊かな子どもたちと楽しく運動して過ごしております。
この先、子どもたちが「自分らしさ」を見つけ、好きなことを貫ける強さを身につけられるよう心がけながら、運動を通してサポートしております。
心の疲れをごまかしていた過去
私は何に対しても興味を持ちやすい性格で、仕事も趣味も、何にでもトライしたくなります。そのうえ、自分のキャパシティを超えていても、カラダが元気ならば無理をしがちでした。
自分にできないことがあると知られたくなかったため、心の疲れを誰にも相談できず、ごまかして過ごすことが多くありました。
そのせいでカラダまで壊してしまい、結果的にはほかの人にも迷惑を掛けることに。
このときに初めて“無理してはいけないって、こうなるからなんだなあ”と、
身をもって知りました。
そこで私は、LUMOのnote立ち上げにあたり、自分のようなトラブルを減らす情報を記事にしたいと思いました。今回は、私が実際に精神科に通いながら実践し、効果があった『心の休め方』について紹介したいと思います。
心の疲れに耳を傾ける
何もしていないのに倦怠感があったり、イライラしてしまっても、大体の人は「これくらいのことで?」と思ってやり過ごしがちではありませんか?
大人になれば仕事や育児で簡単に休むことができず、疲れをごまかしてしまいがちですよね。
しかし、心の疲れは目に見えませんから、カラダにこのような変化が起きたときこそ「疲れているのかも?」と気づく必要があるのだと思います。
例えばケガをしてしまったとき、そのケガに気づくことができなければ治せませんよね?何事もまずは『気づくこと』、そしてそれを『受け入れること』が大切なのだと思います。
心が疲れているときに出やすい変化
では、心が疲れているときに出てくる変化にはどんなことがあるでしょう?
・不安感が続き眠れなくなる。
・食欲がなくなる。
・好きなことをしても気分が上がらない。そもそも何もやる気がおきない。
・目元が痙攣する。
・緊張でお腹(胃)が痛くなる。
・イライラしてしまい、物や人に当たってしまう。
など、あげだしたらキリがありません。
これらの状態が続くと、大きなケガをしてしまったり、うつ病などの精神疾患につながる恐れがあります。また、自分だけではなく、まわりの人を言葉や暴力で傷つけてしまう可能性もあります。このような変化が出たときは、ゆっくり心を休めることをおすすめします。
心の休め方は十人十色
では、心が疲れてしまったときはどうすればよいのでしょうか?
正直な話、私は「これをすれば絶対に元気になれる!」なんて魔法のようなことはないと思います。人の心は十人十色で、心の休め方も人によってさまざまです。どんなことでも、自分の心がほっとする瞬間があれば、それは心を休めていると言えるのではないでしょうか。
私は「ちょっと疲れたな~…お菓子でも食べようかな?」くらい手軽にリラックスできるといいなと思っています。
例えば、お菓子ってたくさんの種類がありますよね。パッケージがかわいいものや、見るからに辛そうなもの。見た目である程度の味を想像することはできると思います。しかし実際食べてみないと、自分好みの味・食感・香りかどうかは、わかりません。
心の休め方も同じで、お風呂にゆっくり入る、おいしいものを食べるなど、いろんなリラックス方法があるなか、自分に合うかどうかは試してみないとわかりません。少しでも「これいいな」と思うものがあればぜひ試してみてくださいね。
ここで注意していただきたいのは、「心を休めなきゃ!」と休むことを“タスク”にしないことです。勉強や仕事も「しなければいけない」と考えると疲れてしまいますよね。心を休めるのも同じように「休めなきゃ!」と力んでしまうと、かえってストレスになってしまいます。自分のタイミングでゆっくり休めるようになりたいですね。
どうして心が疲れてしまったんだろう?
少し休んで余裕が出てきたら、“どうして疲れてしまったのか”を探ってみるといいかもしれません。なぜなら、ただ心を休めるだけではまたすぐに疲れが出てきてしまう可能性が高くなってしまうからです。
考えすぎて疲れてしまわないよう、空でも見ながらぼんやり振り返ってみてください。
・苦手な人といる時間が長かった。
・仕事でのミスが続いてしまった。
・そういえば朝から何も食べていない…。
どれだけ小さなことでもこれかな?と思ったことはメモしてみてください。そのなかで、問題解決できることはありませんか?
・苦手な人と可能な限り距離を置いてみる。
・ミスが多いときは焦っている場合が多いから、一呼吸してから動こう。
・朝はスープだけでも飲んでみよう。
すぐに改善することは難しいかもしれません。それでもまずは行動して、どの方法が自分にとって安心できるかを考えてみてください。
見つけることは難しく、長い時間がかかるかもしれません。
しかし繰り返すことにより問題解決のスピードも上がり、心を休めるタイミングもつかみやすくなります。
『休む』は『甘え』ではない
心を休めるうえで大切なことは、次の4つだと私は考えます。
・心が疲れているサインに『気づく』
・心の疲れを『受け入れる』
・自分にあった休み方を『見つける』
・心を休めることができたら、心が疲れてしまった『原因を見つけて改善を試みる』
疲れたら休む。
これは次の行動を起こすエネルギーをつくるために必要なことです。
無理はせず、ゆっくり自分のペースを見つけて日々過ごされてくださいね。