老いることを悪とする世の中であってはならない
こんばんは。埼玉県のデイサービスでリーダーをしている後藤です。
敬老の日を控えている今日、話しておきたいテーマがあります。
今日の話の結論は、
老いることを悪とする世の中であってはならない
ということです。
日本人の寿命は、どんどん伸びており、この100年で平均寿命は、
44歳から83歳へと伸びています(約40年の伸び)。
また、今の30歳前後の日本人のうち
男性で44%
女性で69%
が90歳まで生きると言われており、
100歳まで生きる確率は、
男性で、6%(17人に1人)
女性では、なんと20%(5人に1人)
と言われています。
日本医事新報社の記事より。
「人生100年時代」と言われる所以ですね。
医療介護業界でも、やれ介護予防だとか、認知症予防だとか、健康寿命の延伸だとかが騒がれています。
悪いことではなく、100年時代を生きていくには、自分自身の努力【自助】が必要です。
自助についてはこちら。
ただ、1つ待ってほしいのが、今回のテーマである、
老いることを悪とする世の中であってはならない
ということです。
「生老病死」という言葉があるように、
人間は、生まれたらいつかは、老いて、病気になり、そして死んでいくというのが原理原則です。
この「予防」という考え方のベースに、
「老いることは悪」
という考えがあるようではいけないと私は思います。
この考えがあるから、
「認知症になったら終わり」
「お母さんはもう年なんだから」
「危ないからおうちにいて」
という考えになってしまうのではないでしょうか?
日本には、昔から敬老の文化があり、
還暦、古希、喜寿、米寿、百寿などこれでもかというくらい節目を祝ってきました。
これまでは、
長く生きること=長寿 が良しとされてきましたが、これからは、長寿が当たり前の世の中です。
私達若者も、そして高齢者も、
「老いることを受け入れる」
ことが大事になってくるのではないでしょうか?
今日の話をまとめると、
1.人生100年時代に入っている
2.予防も大事だが、老いることが悪になってはいけない
3.「老いることを受け入れる」世の中でありたい
ということになります。
おじいちゃん、おばあちゃん達ありがとう。