【独歩忌】に名作「武蔵野」を読む。
どうも!宇宙ゴリラです!
本日6月23日は「独歩忌」です。「独歩忌」とは、詩人・作家として活動した「国木田独歩」の忌日です。夏目漱石や芥川龍之介にもその作品を絶賛された作家で、代表作には「武蔵野」や「牛肉と馬鈴薯」などがあります。小説家としてだけでなく雑誌「婦人画報」の創刊者・編集者としても活躍しました。
国木田独歩は非常に人気のある作家で、最近では文豪ストレイドッグスに彼をモチーフとしたキャラが登場したことから、また再注目されています。
というわけで、本日は「国木田独歩」の代表作「武蔵野」を読んだ感想を書いていきたいと思います。
武蔵野ってどんな作品?
「武蔵野」は1898年に、国木田独歩が発表した随筆です。武蔵野は全9章の構成になっており、全章に渡って「武蔵野」の自然の美しさを耽美に詩的に描いた作品です。
僕はこの作品、読むまで小説だと思い込んでいたので、詩的な随筆じゃん!ってビックリしました。
「武蔵野」の魅力
この作品は約1万5千文字で、それほど長くない作品なのですが「これでもか」と言わんばかりに武蔵野の自然に対する思いが詰め込まれています。
僕は、関西在住のため、「武蔵野」に実際に足を運んだことはありません。ましてや、今から100年以上前の武蔵野にはどう頑張っても行くことが出来ないのですが、それでも読むと「武蔵野」の風景が頭に浮かんできます!
風景描写を描く際には、外観などの事実と、風景が持つ雰囲気の両方を書かなければいけません。外観などの事実だけを書いても面白くありませんし、風景の持つ雰囲気だけを書いても現実味がありません。
しかし、「武蔵野」は事実と雰囲気の両方がバランスよく描かれており、ありありと風景が浮かび上がってきます。これほどまでに風景描写を描くのが上手い作品があるのかとびっくりしました。
現代はSNSやスマホの普及によって、写真や動画などを使って離れた場所の様子を伝えることができるので、文章だけで風景を伝える機会は中々ありません。動画や写真の全盛期である現代だからこそ、あえて文章だけで風景を味わうというのも乙なものではないでしょうか。
最後まで読んでいてありがとうございました。
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