未経験からプロのライターになれる? 「新しい文章力の教室」を紹介。
「もっと伝わる文章が書きたい」という方にオススメの一冊がこちら↓
この本の良い点は
①文章を書くための基本的なルールが網羅されている。
②ダメな文章が例文付きで載っているので、すぐに自分の文章を直せる。
③無駄な内容がなく実践的。
本書の作者「唐木元」さんは、ニュースサイト「ナタリー」を運営する会社にて新人研修を行っていました。研修の内容は「文章の書き方」。未経験者がプロのライターになるためのトレーニングが、この1冊に集約されています。
それでは、実際に読んで「これは役に立つ!」と思った内容を一部紹介していきましょう。
◇「濁し言葉」を取る勇気を
「など」「といった」「ほか」「ら」。これら、記述したものの他にも何らかの存在があることを示す言葉を、作者の唐木元さんは「濁し言葉」と読んでいます。「濁し言葉」には、他の言葉をにおわせることで、事実に対してある種の誠実さが保たれる効果があるそうです。
非常に便利な「濁し言葉」ですが、読者からすると輪郭がぼやけるような印象を受けます。なので、時には「バッサリと切ってしまうことも必要」と説明されています。
実際に「濁し言葉」を取った文章がこちら↓
7月11日22時よりNHK Eテレにて放送される「SWITCH インタビュー 達人達(たち)」に、永井豪らが出演する。
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7月11日22時よりNHK Eテレにて放送される「SWITCH インタビュー 達人達(たち)」に、永井豪が出演する。
一気に文章がキャッチーになりましたね。
実践的な内容で、すぐにでも自分の文章に取り入れられそうです。更に詳しい内容を知りたい方は購入をおすすめします。
良い点ばかり語ってきましたが、本書にも「イマイチだな」と思う点がいくつか存在します。
①項目が多すぎて、全てを把握するのが難しい。
どれも参考になる内容ですが、項目が多いため全てを取り入れることが難しいです。チェックリストのように、一覧で見ることができれば更に実践的だと思いました。
②客観的意見を書くための文章術であるため、レビューや感想にはやや不向き。
本書は記事を書くライター向けの文章術であるため、レビューや感想などの「主観的意見」を伝える文章には向いていません。もちろん、そのような方が読んで役に立たないわけではありませんが、自分の意見を伝える文章が書きたい方は不向きです。
良い点・悪い点をまとめると本書は、以下のような方にオススメの本です。
◇実践的な文章の書き方が知りたい人
◇記事などの「客観的事実」を書きたい人
当てはまる方には本当にオススメの一冊です。この世に文章を使わない仕事なんて、ほんの一握りしかありません。この機会に自分の文章力を磨いて、スキルアップを図ってみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。