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K~10th ANNIVERSARY PROJECT~

アニメK放映から十周年を記念して、今まで語られてこなかったグラウンドゼロの一部本編や、吠舞羅ラスベガス編、少し未来の話など様々なエピソードを一年をかけて更新していきます。GoRA…
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2022年11月の記事一覧

K SIDE:PURPLE 10

著:鈴木鈴 「さあ、張った張った!」  相馬が部屋に入ると、そんな声が響いてきた。  広々…

K SIDE:PURPLE 09

著:鈴木鈴 「三輪一言さん、ですか?」  首筋の汗を拭きながら、紫は小首をかしげるように…

K SIDE:PURPLE 08

著:鈴木鈴  入ってきた客を見て、タカさんは目を丸くした。  長谷一心――半年ほど前に、…

K SIDE:PURPLE 07

著:鈴木鈴  秋が過ぎて、冬が来た。  その頃になると、紫の天分とは『目』の確かさだとい…

K SIDE:PURPLE 06

著:鈴木鈴  次の日。  紫は平然と空き地に現れ、長谷に稽古をつけてくれと頼んだ。 「………

K One Year Later 09

第九回、『See you again』 著:来楽零  あれから一年経って――。 「いってぇ~~~~……

K SIDE:PURPLE 05

著:鈴木鈴  天才とは、確かにいるものだ。  一通りの型を終えた紫を見て、長谷はあらためてそう思った。  2人がいるのは、『二番街』の片隅にある空き地だ。10メートル四方ほどの荒れ果てた草地で、最初に訪れたときは雑草が伸び放題になっていたから、長谷と紫で草刈りをするところから始めなくてはならなかった。  夕方5時から1時間だけ、自らの鍛錬ついでに見てやってもいい。稽古をつけるというほどのものでもなく、ほんの手ほどきくらいの軽い気持ちで言ったことではあったが――紫の天稟は、長

K SIDE:PURPLE 04

著:鈴木鈴 「痛いッ!? ちょっと、ミッちゃん、もっと優しくッ!」 「デカい図体して、情け…

K SIDE:PURPLE 03

著:鈴木鈴  月日は過ぎていく。  ヒグラシの声を聞く夏の夕べを、金色の落ち葉を掃き清め…

K SIDE:PURPLE 02

著:鈴木鈴  淀宮は、都内でも有数の歓楽街だ。 『若者の街』と称される鎮目町よりもディー…

K SIDE:PURPLE 01

著:鈴木鈴  鳥のさえずりで、御芍神紫は目を覚ました。  布団から起き上がり、伸びをひと…

K ビフォア・ゼロ 第5話「戦闘開始」

著:古橋秀之  《青の王》羽張迅に続き、湊速俊がその部屋に足を踏み入れた瞬間、炭化した血…

K ビフォア・ゼロ 第4話「《王》の眼、人の眼」

著:古橋秀之  善条、秋緒、吾妻、馬堂、千々岩、台場。  六名の達人の連携が、《煉獄舎》…

K ビフォア・ゼロ 第3話「煉獄の舎(やど)」

著:古橋秀之  葬儀屋は監獄にいる。  檻の中、社会と隔絶されている限りにおいては、その存在は許容される。  だが、ともすれば彼らは、監獄を気ままに抜け出し、市井に破壊をまき散らす。  鎖に繋ぎ得ぬならば、その場で獄死してもらわねばならない。  次なる脱獄と破壊の前に。          † 「葬儀屋」とは赤のクラン《煉獄舎》を指す符丁だ。喪服を思わせるブラックスーツを身に着けているため、彼ら赤のクランズマンは、《セプター4》の隊員たちに「葬儀屋」「葬式帰り」などと呼ば