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なんで私ってもっと評価されないの!?それってダニングクルーガー効果かも?

こんにちは。
GCの髙橋です。

もうすぐ4月ですね。
会社員の方は評価期間の方も多いんじゃないでしょうか。

評価をされるとき、「なんでこんな評価しかつかないの!?」や、逆に「なんでこんな評価してもらっているんだろう…」って思ったことはありませんか?
これは環境のせいもあるかと思いますが、もしかしたら自己認識と他者認識がズレているかもしれません。

今回は自己認識に関わる2つの心理現象
・ダニングクルーガー効果
・インポスター症候群
についてお話していきます。
自己の振り返り、もしくは一緒に働いている方への対応にぜひお役立てください。

1.ダニングクルーガー効果ってなに?

簡単に言うと自己を過大評価してしまうことです。
認知バイアスの一種で、実際の評価と自己評価のズレが生じる、または認識に誤りが生じる現象です。つまり、実際の評価はそうでなかったとしても、自身の容姿や言動などが優れていると、心理的に錯覚してしまうことを指します。
つまり、本来の能力よりも過剰に自分を評価してしまう、ということです。

2.なにがだめ?

自信を持つことはいいことじゃないか、と思う方もいると思います。
たしかに自信を持つこと自体は物事に積極的になれていいことなのですが、「過剰な自信」を持ってしまうのは自分にも周囲にも危険なことです。
よく例にあげられるのは自動車の運転です。
免許証を取り立ての時は慎重に運転するのですが、数年運転したころは自信がつき、慎重さに欠ける運転をする傾向にあるといわれています。そのため免許取得後3〜5年にかけてがもっとも事故が多いそうです。
仕事でもそうですね。「慣れてきたあたりがミスが多い」とよく聞きませんか?
それも自分の能力を過信してしまうことが原因の1つだと考えられます。
また、タイトルにある通り、自己認識と他者認識がズレてしまうため、評価の際などに「何でもっと評価されないんだろう!?」「上司は私のことを何もわかってない!」という気持ちを生んでしまう要因になります。もちろん、評価環境に問題がある場合も多いと思いますが、その際はこの効果を一度疑ってみてもいいかもしれません。

3.原因

そもそもなんでダイニングクルーガー効果になるのか。
原因は大きく2つあげられます。
1つ目は原因追求が不十分であることです。
なにか問題が起こった時、その原因をきちんと突き止められていないと自分の責任や改善点に気が付くことができません。
そのため、「自分には問題がない」という思い込みにつながってしまい、自己を振り返ることができなくなってしまいます。もっといえば他責傾向になり、自己成長の機会がなくなってしまいます。そのため自己の改善点に気が付くことができず、自信ばかりが積み重なってしまいます。
2つ目はフィードバックがないことです。
1つ目にあげた「原因追及」が苦手な人もいますよね。そういう方は周囲からフィードバックを受けることが状況認識のために早いと思うのですが、そもそもフィードバックを受けられていないということがあります。このために自分を客観視できなくなってしまいます。

4.対処

ここまで読んでいただいて、「なりたくないんですけど...」「もしかして私なってるかも...」「あ、あの人もしかして...」という気持ちになってはいませんか?
安心してください、そのような方々に向けて対処法をお伝えします。それは「認知を正してあげること」です。
具体的な行動としては下記のようなことです。
・問題が起こった時に常に原因追及する癖をつける
⇒他責なのか、自責なのかを感情を抜きにして事実ベースで考えるといいと思います。これはあるあるなのですが、原因を考えるときに「不都合な事実」を無意識に忘れてしまうことがあります。私もあります。そのため同じ問題を共有している人がいたたら事実があっているか、から確認してみるといいかと思います。
・周囲の人に自分へのフィードバックを聞く
⇒普段は評価の機会でもないとなかなか聞くことができないですが、自分から聞いてみるのも手です。自分の認識と差がないか確認してみましょう。仕事では業務として関わる人に聞いたほうがいいです。同僚だけど一緒に仕事をしていない人に聞くのは性格を知る分にはいいかもしれませんが、業務的なフィードバックには適していないかと思います。
・人との交流を多く持つこと
⇒多くの人と話すことで自己と他者の差を感じることになります。意識はせずとも「○○さんはこう考えるんだ、それって私の中ではない考えだな」「△△さんはこういうスキルをもってるんだ!私にはないスキルだな」と自己を振り返ることになります。ポジティブに自分の足りないところに気が付くことができ、自己成長の機会にできるのではないでしょうか。

5.インポスター症候群ってなに?

ちなみにダイニングクルーガー効果とは反対に自己を過小評価してしまう「インポスター症候群」というものもあります。
周囲に「なんでこの人こんなに自己評価低いの!?」と感じる方、もしくは「よく自己評価低すぎって言われる・・」という方はいませんか?
そんな方ですね。
こちらの悪い点は下記のようなことです。
・ネガティブになる
・チャレンジをしなくなる
・他人からの良い評価が重荷になる
ネガティブ故に、チャレンジを恐れてしまう。そして成功したとしても自分の能力ではないと考えているため評価が重荷になり、さらにチャレンジをしなくなる、という感じですね。これもダイニングクルーガー効果同様、自己成長を阻んでしまいますね。

6.原因と対処

こちらの原因は「成長への恐怖」があげられています。
成功したら周囲から妬まれるのではないか、孤独になるのではないか、難易度の高い業務を課せられるのではないか、という恐怖から「変わらないでいたい」という心理になってしまうといわれています。
対処としては、下記があげられます。
・未来を心配しすぎない
⇒成功したら、失敗したら、など未来を心配すると不安になってしまいます。そのため「成功させる」ということにのみ意識を向けてみるといいかと思います。
・自分にも他人にも完璧を求めない
⇒成功だけを追い求めることは自分にも周囲にもプレッシャーになってしまいます。自分も他人も失敗したっていいと思うことでプレッシャーから解放されるのではないでしょうか。
・自分より優秀だと思う人の中に身を置く
⇒この人と一緒に仕事をしていたら大丈夫、失敗してもこの人ならカバーしてくれる、アドバイスをくれる、と思えるような人の傍にいることで「失敗」へのプレッシャーから解放されるはずです。
・褒められたら否定せず受け止める
⇒謙遜は無意識に自己の過小評価に繋がってしまうので、褒められたら素直に受け取りましょう。素直に受け止めることで自分に自信がつき、段々とインポスター症候群を克服できるようになるかと思います。

7.終わりに

タイトルにある通り、「なんで私ってもっと評価されないの!?」と思っている方、もしくは「私って評価されすぎなんじゃ…」と思っている方、ぜひこの2つの心理現象を疑ってみてください。
もしくは逆に評価する側の方で「自己評価高過ぎ/低すぎの人がいるんだよな~」と思っている方は対処法を参考いただけたら幸いです。

ちなみに、あまり大きな声では言えませんが、対処法を参考にしたとしてもやはり「適切に評価されていない」と感じる方は環境が問題である可能性もあるので環境を変えてみるのも手ですよ。
評価する方は360度評価を取り入れるなどぜひ適切な評価環境を整えてあげてくださいね。

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