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チームで取り組む!怒りの連鎖を断ち切る方法


怒りとうまく付き合うために—

ちょっとしたことでイライラしたり、ついカッとなって怒鳴ってしまったり。あとで「しまった…」と後悔すること、ありませんか? 介護の現場でも、そういった話をよく耳にします。利用者さんや同僚との関わりの中で、どうしても感情が高ぶることはありますよね。では、そんな時にどうすればいいのでしょう?

皆さんは「アンガーマネジメント」という言葉を聞いたことがありますか? これは「怒らないようにする」方法ではありません。実は、怒ること自体は悪いことではないのです。怒りは、自分の大切な価値観を守るための感情でもあり、うまく使えば行動のエネルギーになります。でも、問題なのは「怒りに振り回されて、後悔するような言動や行動をとってしまうこと」。だからこそ、大切なのは「怒りをコントロールする力」を身につけることなのです。

まずは「6秒ルール」から試してみよう

怒りをコントロールする基本に、「6秒ルール」というシンプルな方法があります。怒りが湧いたら、とにかく 6秒間待つ というものです。なぜ6秒かというと、怒りのピークは最初の6秒と言われているから。6秒経てば、少し冷静になれる可能性が高いのです。

とはいえ、「ただ待つ」といっても難しいですよね。そんな時は、 深呼吸 を試してみましょう。ポイントは、「まず口から息を吐ききる」こと。そして、新鮮な空気を鼻からゆっくり吸う。これを 2回 繰り返せば、6秒は軽くクリアできます。

それでも冷静になれない時は「タイムアウト」

頭に血がのぼってしまうと、「6秒待とう!」と思っても難しいことがあります。そんな時は「 タイムアウト 」を活用しましょう。

野球やバレーボールの試合で、流れが悪くなった時に監督が「タイム!」と声をかけて試合を一時中断しますよね。これと同じように、 怒りが爆発しそうな場面では、その場を離れる のです。たとえば、「ちょっと水を飲みに行く」「少し外の空気を吸う」など、物理的に距離、空間を取ることで、感情の流れを断ち切ることができます。

さらに、周りの人の力を借りるのも効果的 です。介護の現場はチームで動いているので、同僚が近くにいることが多いですよね。もし誰かが怒りそうになっていたら、「ちょっと待って!」と声をかけてあげる だけでも、冷静になるきっかけになります。

3つの「間」をうまく使って、チームで実践しよう!

突発的な怒りの対処では、「 時『間』・空『間』・人『間』 」の力を活用することが大切です。

  • 「時間」 をおいて6秒待つ

  • 「空間」 を変えて気持ちを落ち着かせる

  • 「人間」 の力を借りて冷静さを取り戻す

介護の現場は、1人で抱え込まず、チームで助け合うことがとても大切です。だからこそ、怒りのコントロールも チームの力を活かして 取り組んでいきましょう!

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