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本音と建前【ぐりこらむvol.31】

「本音と建前」ってよく聞く表現ですよね。
これは日本文化とも言えるかもしれません。
心の中で思っていることをそのまま出すのではなくて、
相手のことを思いやったり、
世間体を気にしたりして、
思っていることと違うことを言ったり、思っていることを少し減らして言ってみたり。


思いやりを持って、相手を傷つけないように
本音を言わないというのはありますよね。
でも、この場合の「本音」って本当に「本音」なんですかね。
「本音」って、心の内の本当の思い、とかだと思うんですけど、
本人が「本音」と思っていても、実はさらに深いところ、
無意識のところでは違うことを思っている可能性があるな、ということを思いました。


例えばさ、
「ほんとは行きたくないけど、上司の顔立てなきゃいけないから」
みたいな表現ありますよね。
この場合、本人は「ほんとは行きたくない」が「本音」だと思ってるわけですが、
実は無意識のところでは、「行きたくないけど上司のために行くってエライと言われたい」とかあるかもしれない。
この場合、本来の意味での「本音」は「エライと言われたい」ですよね。
でも、本人はそこまでは自覚してなかったりする。


最近読んだアドラー心理学の本にも、
今まで学んできたコーチングの世界でも
「すべてのことに目的がある」
「すべての行動にその人なりの肯定的意味がある」
と言われています。

その観点で考えると「ほんとは行きたくないけど、」と話すこと自体も
そして「その場に行く」ことも、
すべてその人なりの肯定的意味があるので、
結局のところ「行きたい」わけです。笑


人間ってなんてややこしいんでしょう!笑
シンプルに「行きたいから行く」でよくないですか?笑
建前とかいらないよ!って思ってしまうものの、
この建前をちゃんとうまく使えることが「大人になる」ってことなのかなぁ。。。


自分が建前を使うことも難しいけど、
相手の発言や行動が建前なのかどうかってもっと難しい!
みなさんはどうですか?


さて、最後にもうひとつ「本音と建前」のお話。
昔聞いた話なので、真偽のほどはわかりませんが、
人は顔の右半分が建前、左半分が本音だそうです。
だから、仲良くなりたい相手がいたら
その相手の左側に立つようにすると、
相手からすると「本音」を見せていることになるので、
心理的な距離が縮まりやすいんだそうです。


実験してみてください(^^)

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