梟伯爵の読書 1冊目
今現代は、スマホで本を買えてしまう時代。
本を手に取り読んで、頁をめくって一息するのが紙でできた本の魅力。
一回読んでも分からなければ、もう一度読めばいいし、映画にだって頼ってもいいのかもしれない。
そんな私が気まぐれで初めて市の図書館に行き手に取った本を軽く紹介しよう。
作者/著者はアーネスト・ヘミングウェイ。
作品は『日はまた昇る』だ。
この作品は26歳の誕生日にスペインのバレンシアで執筆しはじめたものだ。
軽くあらすじを紹介しよう。
時代は第一次世界大戦後で、舞台はパリと情熱の国スペインである。
登場人物の青年たちは理想を失った中で、虚無と享楽の生活に明け暮れていた。
魚釣りや祭り、闘牛、酒場でのおしゃべりや喧嘩が明るい南国の光の下で繰り広げられる。
彼らの青春の日々はいかなる結末を迎えるのだろうか?
この本は正直たった一回読んだだけで分かる話ではない。
まずは、第一次世界大戦がどんな戦争であったか背景を知った上で思い浮かべなければならない。
それこそ社会の教科書か調べればいいだけの話。
そして、パリがどこか、スペインがどこなのか軽く把握するだけでも充分かもしれない。
読んでみて感じたのは人が何をしたのかという描写がリアルで所々印象に残る。
例えば、二日酔いや新聞紙をお尻に敷くなど。
そして、闘牛のシーンでは自分も観客席にいるのではないかというリアリティ。
酒場のシーンも騒々しく葉巻の香でもするのではないかと思うくらい。
そしてタイトルから見て『日はまた昇る』と聞くと海のシーンで釣りもあるが、後半の海のシーンが印象的で男性の考えと女性の考えと本音がみえる。
小説を書く、漫画を描く、絵を描くには大事なことが2つあると私は考える。
1つは、リアリティであること。2つ目は夢があることだ。
どんな内容なのか気になったら是非『日はまた昇る』を手に取ってくれたまえ。
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